- 18世紀、「Latour」「Lafit」「Mouton」 を含む広大な葡萄園を所有していたNicolas Alexandre de Ségur侯爵(葡萄公)は「私はLafitやLatourを造っているが心はCalon にある」と言わしめています。有名な言葉ですね。
- 近年、ボルドーワインは凝縮感を前面に押し出したモダンなスタイルに変更していくシャトーが増加しています。そんな中にあってCalon Segurはローマ時代から銘醸地として名を馳せている砂礫と鉄分の多い石灰質土壌が主体の畑からBordeauxの伝統を忠実に守った堅実なワイン造りを脈々と続けています。
Ch.Calon Segur
- 【生産者】Ch.Calon Segur
- 【Region or Appellation】Saint-Estephe > Medoc > Bordeaux > France
- 【Wine Style】Red-Savory and Classic
- 【Grape/Blend】Bordeaux Blend Red
- 【Food Pairing】Beef and Venison
- 【平均価格】¥3500/750ml
- 【格付け】3eme Grand Cru Classé
- 【Cepage】57% Cabernet Sauvignon, 34% Merlot, 7% Cabernet Franc & 2% Petit Verdot
- 【Consultant Winemaker】Éric Boissenot.
- 『Web site』https://www.calon-segur.fr/ja/
生産者紹介
生産者 Ch.Calon Segur
- Château Calon-Ségur シャトー・カロン・セギュールは、Bordeaux 北部の Gironde 河口の左岸、Saint-Estèphe のコミューンに位置する評判の高いワインドメーヌである。
- このシャトーは、1855年の Médoc と Graves の格付けで第3級に格付けされた、高い石壁に囲まれた一つの区画にブドウ畑がある、Médoc でもユニークな存在である。
- その名を冠した flagship wine(grand vin)は、Cabernet Sauvignon が主体となっているものの Bordeaux red blend である。年によっては、Cabernet Sauvignon の比率が90%に達することもある。
- この地のワイン栽培の歴史は12世紀に遡るが、Calon-Ségur という名前があらわれるのは18世紀である。当時、この château を所有していたのは、Châteaux Latour, château Lafite, château Margaux も所有していた Marquis de Ségur(侯爵)、 Nicolas-Alexandre であった。
- 侯爵は、かつて Gironde 川で木材を運搬していた小舟の名前「Calon」を château 名に付け「Calon Segur 」としたのです。侯爵は、シャトーの名前を変えるだけでなく、「私はラフィットやラトゥールでワインを造っているが、私の心はカロンのものだ」と言う意味合いでワインラベルにハートをあしらいました。
- Calon-Ségur の畑は粘土と砂利の土壌に植えられており、出来上がったワインに power と finesse を与えています。Cabernet Sauvignon が主体ですが、Merlot, Cabernet Franc, Petit Verdot も植えられており、ブレンドの機会を提供しています。
- grand vin は新樽で熟成され、卵白で清澄され、毎年8万本という比較的少量しか生産されない。
- Merlot主体の second wine「 Marquis de Calon」は、新樽比率3分の1程度で熟成させる。生産量は grand vin よりはるかに多く、より若い樹齢のブドウから生産され、より若いうちにリリースされる。
最終更新日: 27-Apr-2022
エチケット日記
Chateau System
- ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度が「シャトー・システム」です。
ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
- 「Chateau Wine」の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
- 「シャトー名をラベルに表示」できる条件。
- *自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
- *自分の醸造所でワインに仕込む
- *自分のところで樽貯蔵する
- *自分のところで瓶詰めを行う
- *畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
- シャトー名を表示できないので一般的には、地域・地区・村のAOCの名前が大きくラベルに表示されている。
- ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
- ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
- ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
- ボルドー全域のもの「Bordeaux」
- 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
- 村のもの「MargauxやSt-Emilion・・・・」 これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。
- フランスワイン これだけ知っていれば大丈夫
- ワイン生産地の詳解 / フランス
- French Wine Label Information(概略)
- フランスワイン AOP法と格付け
- フランス ワインにAOPの表示?
- フランスワイン AOC と AC の使い分け
- ボルドーワインとは❓ 基礎知識(生産地区の特徴と制度)
- ◎ボルドーPauillac村の格付けシャトー/サイトマップ
- ボルドー St-Emilion / Pomerol の特徴と格付け
- ボルドーGravesの特徴と格付け
- ボルドー Entre de Mers地区の特徴とAOC
- ボルドー Blaye & Bourg地区の特徴とAOC
- ボルドーリブルネ地区の天才醸造家「Pierre Lurton」との再会を祝して。
この記事は以下のような人におすすめです!
- ワイン購入に失敗したくない人
- ワイナリーの物語を知って飲みたい人
- ワインの知識を深めたい人
my SNS