映画「賽徳古・巴莱」太陽旗no.3 /歴史の窓

2011年10月28日金曜日

台湾の空の下

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「賽徳古・巴莱」太陽旗no.3    



彼らは中央山脈の真っただ中で天を飛ぶもの、地を駆け回るもの、水に泳ぐものと共存する狩猟生活を送っていた。日本の統治下にはいると彼らの伝統、信仰は制限されていく事になる。
「漢人との交易禁止」「子供の就学」「銃使用の許可制」「入墨の禁止」「低賃金の肉体労働」「日本人との婚姻」「出草の禁止」「帰順の証拠の武器・ドクロの供出」などの場面を通し、セディックの人々の伝統や信仰が失われていく様子が描かれている。
原住民の「出草=首狩り」の場面が多く写しだされるが、この意味を知る事によって更に理解が深まるのではないでしょうか。
この事件の起きた1930年(S5)は南部で日本人の英知を傾けた烏山頭ダムの完成が有り、霧社では「民族の尊厳」を取り戻そうとする原住民の抗日武装蜂起が勃発した。

PS.
「出草」がおこなわれる時
①少年が壮年の仲間入りをする時、自らの武勇を示し自らを誇る。
②凶事を未然に防ぐ時
③冤罪をそそぐ
④嫌疑をはらす
⑤解決しない紛争の決着
「出草」後は祭事が催され霊をなぐさめ村の守護神として手厚く首棚に安置される。この民族にとっては蛮行ではなく神聖な儀式であった。

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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