スマートフォンでVPN設定するメリット&デメリット

2025年12月30日火曜日

生活の知恵

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スマートフォンのVPN設定方法

多くのVPNサービスは、手動設定よりも公式アプリの使用を推奨しています。
アプリを使うことで、サーバーの切り替えが簡単になったり、通信が途切れた際に自動でVPN接続を遮断する「キルスイッチ」機能を利用できたりする場合があります。
公衆Wi-Fiを利用する際など、セキュリティが不安な環境ではVPNをオンにすることをおすすめします。

VPNアプリを利用する方法

  この方法が最も簡単で、VPNサービスを契約している多くの人にとって一般的です。
  1. Google Playストア(Android)からVPNサービス提供会社の公式アプリをダウンロードします。
  2. アプリを起動し、アカウント情報(ユーザー名、パスワードなど)を入力してログインします。    
  3. 接続したいサーバーの国や地域を選択し、「接続」ボタンをタップするだけで設定完了です。

手動で設定する方法

この方法は、VPNサービス側から提供される詳細な接続情報を利用して、スマートフォンの設定から直接VPN接続を構成する方法です。
必要な情報は、VPNサービスによって異なりますが、一般的に以下のものが含まれます。
  • VPNタイプ(例:IKEv2、IPSec、L2TPなど)
  • サーバーアドレス
  • リモートID
  • ユーザー名
  • パスワード
  • 事前共有鍵(PSK)
Androidでの手動設定方法
  1. 「設定」アプリを開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」をタップします。
  3. 「VPN」をタップします。
  4. 右上の「+」アイコンまたは「VPNプロファイルを追加」をタップします。
  5. VPNサービスから提供された情報を入力します。「名前」に任意の名前⇨を「タイプ」で適切なVPNタイプを選択⇨「サーバーアドレス」、「ユーザー名」、「パスワード」
  6. 入力が完了したら、「保存」をタップします。
  7. 設定画面に戻り、作成したVPNプロファイルを選択し、「接続」をタップします。

おすすめのVPNサービス

  • Androidアプリの互換性: Androidアプリでスムーズに動作するか。
  • 速度と安定性: 快適なインターネット利用のために、高速で安定した接続を提供するか。
  • セキュリティ機能: 強固な暗号化、ノーログポリシー、キルスイッチなどの機能があるか。
  • サーバー数と場所: 接続したい国や地域のサーバーがあるか。
  • カスタマーサポート: 問題が発生した際にサポートを受けられるか。
 ExpressVPN : 高速で信頼性が高く、ストリーミングにも強い。
 NordVPN: 豊富なセキュリティ機能と大規模なサーバーネットワークが特徴です。
 Surfshark: 無制限の同時接続が可能で、コストパフォーマンスに優れています。
 Proton VPN: 高度なプライバシー保護とセキュリティ機能を提供し、無料プランあり。
比較的評判が良く、安全性が高いとされる無料VPNサービス
 Windscribe
  毎月10GBまで利用でき、多くのユーザーにとって十分な容量を提供しています。
  サーバーの選択肢も比較的多い、
  ノーログポリシーを採用しているため、プライバシー保護も期待できます。
  台湾のサーバーも利用可能です。
 Proton VPN
  データ容量と利用期間に制限がなく、無制限に使えるのが最大のメリットです。
  広告表示もなく、プライバシー保護に力を入れています。
  スイスに拠点を置いているため、強力なデータ保持法の影響を受けない点も安心です。
  無料プランで利用できるサーバーの国は日本、アメリカ、オランダなど限られています。
  無料プランは、台湾では不可。  
 Hide.me
  高度なIP漏洩保護機能を備えており、ログを一切記録しないことを公言しています。
  無料プランで毎月10GBまで利用可能です。
 TunnelBear
  かわいらしいクマのキャラクターが特徴。初心者にも使いやすいインターフェースです。
  無料プランでは毎月500MBまで利用可能。
  海外のウェブサイトを少しだけ見たい、というような用途には十分です。
 SoftEther VPN 筑波大学 学術研究
     VPN Gate 筑波大学 学術研究

メリット

     1.セキュリティとプライバシーの向上
    • VPNは、スマートフォンの通信を暗号化するため、第三者による盗聴やデータの改ざんを防ぎます。特に、カフェや空港などの公共のフリーWi-Fiを利用する際には、セキュリティが確保されていないため、VPNを利用することで安全に通信できます。
    • 実際のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)を隠し、VPNサーバーのIPアドレスに置き換えることができます。これにより、ウェブサイトやサービスからユーザーを特定されることを防ぎ、プライバシーを保護できます。
       2.地理的制限の回避
      • VPNサーバーを経由することで、あたかも別の国からインターネットにアクセスしているかのように見せかけることができます。これにより、特定の国や地域でしか利用できない動画配信サービスやウェブサイト、オンラインゲームなどにアクセスできるようになります。
         3.情報漏洩リスクの軽減
        • リモートワークなどで会社の機密情報にアクセスする場合、VPNを利用することで、通信経路を保護し、情報漏洩のリスクを減らすことができます。
             4. 旅費の節約につながることがある
        •  VPNを使って物価の安い国のサーバーに接続することで、航空券やホテルの予約、あるいはYouTube Premiumなどのオンラインサービスの料金が安くなる場合があります。
           多くの国でVPNの利用は合法ですが、中国、ロシア、北朝鮮など、VPNの使用を法的に制限または禁止している国もあります。渡航先の国の法律を事前に確認することが重要です。
           VPNを利用すると、通信速度が遅くなる可能性があります。特に、遠い国のサーバーに接続する場合は速度低下が起こりやすいため、快適な利用には高速なVPNサービスを選ぶことが推奨されます。
           無料のVPNサービスの中には、セキュリティが不十分であったり、データが販売されたりするリスクがあるものも存在します。信頼性の高い有料のVPNサービスを選ぶことが重要です。デメリット
         5.注意点
          • VPNは、通信データを暗号化し、VPNサーバーを経由するため、通信速度が遅くなることがあります。特に、サーバーが遠くにある場合や、利用者が多い時間帯には、速度低下が顕著になることがあります。
          • VPN接続を常に有効にしていると、データの暗号化やサーバーへの接続維持のために、スマートフォンのバッテリー消費が増加する傾向があります。
          • 一部のサービスやウェブサイトが利用できない
          • セキュリティ上の理由から、VPNからのアクセスをブロックしているウェブサイトやオンラインサービスがあります。銀行のオンラインサービスや一部のストリーミングサービスなどがこれに該当することがあります。
          • 無料のVPNサービスは、有料サービスに比べてセキュリティレベルが低かったり、通信速度が不安定だったりすることが多いです。また、中にはユーザーの個人情報を収集したり、マルウェアを仕込んだりする悪質なサービスも存在するため、信頼できるサービスを選ぶことが重要です。

          まとめ

             スマートフォンでVPNを利用することは、セキュリティやプライバシーを向上させ、地理的制限を回避できるという大きなメリットがあります。
             一方で、通信速度の低下やバッテリー消費の増加といったデメリットも存在します。これらのメリットとデメリットを理解した上で、利用目的に合わせて有料の信頼できるVPNサービスを選ぶことが推奨されます。


            VPN(Virtual Private Network)とは?

             仮想プライベートネットワークの略でインターネット上に仮想の専用回線を構築し、安全な通信を可能にする技術です。
            インターネットは公共のネットワークなので、そのままではデータが盗聴されたり、改ざんされたりするリスクがあります。
            VPNは、この公共のインターネットを使いながら、まるで専用線のように安全にデータをやり取りできる仕組みを提供します。
            VPNは、個人のプライバシー保護から企業のセキュリティ強化まで、幅広い用途で活用されている重要な技術です。

            VPNの基本的な仕組み
            • トンネリング:データが送信者と受信者の間で仮想的な「トンネル」を通るようにします。このトンネルの中を通るデータは、外部からは見えません。
            • 暗号化:トンネルを通るデータを暗号化します。もしデータが第三者に傍受されても、暗号化されているため内容を読み取ることができません。受信側で復号化されて初めてデータの内容が分かります。
            • IPアドレスの隠蔽:VPNサーバーを経由してインターネットに接続するため、あなたの実際のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)は隠され、VPNサーバーのIPアドレスが表示されます。これにより、あなたの位置情報やオンライン活動を追跡されにくくします。
            VPNのメリット
            1. セキュリティの向上: 通信が暗号化されるため、情報漏洩や不正アクセス、データの改ざんなどのリスクを低減できます。特に、公共のWi-Fiなどセキュリティが低いネットワークを利用する際に有効です。
            2. プライバシーの保護: IPアドレスが隠されるため、インターネットサービスプロバイダ(ISP)やその他の第三者に閲覧履歴や位置情報を追跡されにくくなります。
            3. スロットリングの回避:ISPによっては、特定の種類のトラフィック(例えばストリーミングやP2P)を検知して速度を制限する(スロットリング)場合があります。VPNで通信を暗号化することで、ISPがトラフィックの種類を特定しにくくなり、スロットリングを回避できる可能性があります。ただし、VPN自体の速度やサーバーの混雑状況によっては、かえって速度が低下することもあります。
            4. 地域制限(ジオブロック)の回避:VPNサーバーの場所を選択することで、あたかもその国からアクセスしているかのように見せかけることができます。これにより、特定の国や地域でしか利用できないウェブサイトやストリーミングサービス(Netflixの別地域のコンテンツ、YouTubeの地域制限コンテンツなど)にアクセスできるようになります。
            5. 一部の国では、政府によるインターネット検閲が行われ、特定のウェブサイトやサービスへのアクセスが制限されています。VPNを使用することで、このような検閲を回避し、自由にインターネットにアクセスできる場合があります。
            6. 遠隔地からの安全なアクセス: 企業などで、離れた場所から社内ネットワークに安全にアクセスできるようになります。テレワークなどで活用されています。
            7. コストの削減: 専用線を引くよりも、インターネットVPNの方が低コストで導入・運用できます。
            VPNのデメリット
            1. 通信速度の低下: VPNサーバーを経由するため、通常よりも通信速度が遅くなることがあります。特に、無料VPNやサーバーの性能が低い場合は顕著です。
            2. コスト: 高品質なVPNサービスは有料であることがほとんどです。無料VPNはセキュリティ面や通信速度に問題があるケースが多いです。
            3. 完全なセキュリティではない: VPNはセキュリティを強化するツールですが、完全にリスクを排除できるわけではありません。VPNの設定ミスやVPNプロバイダー自体の脆弱性、マルウェア感染などにより情報漏洩のリスクは残ります。信頼できるVPNプロバイダーを選ぶことが重要です。
            4. 利用制限: 一部のオンラインサービス(特に金融系のサービスなど)では、VPNからのアクセスを制限している場合があります。
            5. 設定の手間: 最近はかなり簡単になっていますが、初期設定にはある程度の知識が必要な場合があります
            6. 法律・規制: 一部の国ではVPNの利用が制限されたり、違法とされたりする場合があります。利用する国の法律を確認することが重要です。
            総じて、パソコンにVPNを設定すると、プライバシーとセキュリティが強化され、地理的な制限なしにインターネットを利用できるようになるなど、多くのメリットがあります。

             

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            趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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