”阪堺電車で行く堺旅”−1 「銀シャリ屋 げこ亭」

2023年4月8日土曜日

私だけの名店

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 大阪へ観光旅行に行く知人に頼まれ”阪堺電車で行く堺旅”を企画しています。歴史と食を趣味とする知人には、古代からの歴史があり、歴史上の人物を多く輩出し、ひと味違う食事処もある、両方を兼ね揃えている堺の紹介は最適だと自画自賛しています。

蕎麦の「ちく満」、寿司の「深瀬鮓」、米炊き仙人の定食屋さん「銀しゃり屋 げこ亭」を観光コースに組み込もうと思います。

この「銀しゃり屋 げこ亭」は、ミシュランの星がいくつとか、そんなことを超越した伝説の”飯炊き仙人”の定食屋です。
炊きたての銀シャリと、開業以来まったく化学調味料を使わない手作りのお惣菜が美味しいと地元の方々だけでなく広く全国から「げこ亭」の美味しいご飯とお惣菜を味わいに来店しています。

げこ亭の開業は1963年、実に60年もの歴史があるお店で伝説の飯炊き仙人として知られる村嶋孟さんご一家総出でお店を切り盛りされています。


私は遡る事40数年前友人に連れられて初体験しました。その後、この方面に行ったときは必ず昼ごはんを頂いてました。

最近では帰阪した2017年10月13日金曜日に訪れています(驚いたことにこの情報はGoogle Map に保存されています)が、残念なことに、創業50年を契機に飯炊き仙人は引退を表明し、2013年から (株)フジオフードに経営権譲渡されていました。
私が再訪した時は、路地を挟んだ旧店舗の斜め向かいに移転され、86歳になられた”米炊き仙人”村嶋孟さんは資料館(旧店舗)のほうで机にむかっておられました。

飯炊き名人が引退しても銀シャリの質は保たれているのかが気になるところです。
食した感想は、水分が多めなのに全然ベチャっとせず、一粒一粒がキリッと立ってふっくら。噛むとご飯粒が弾けそうなくらいパンパンに膨れ上がっていて、ふっくら柔らかいご飯の食感に加えて、中から自然な甘みがほんのりと伝わってきます。

米仙人は、国内外から修行者を受け入れたり中国政府商務省から招聘され中国で米炊きの技術を伝授されたりもしています。そして美味しいご飯を炊くには何よりも「水」が大切だと炭入りの釜の中で一晩寝かせた水を使うと言う拘りの持ち主でした。
このような仙人の心技は間違いなく伝えられています。

(株)フジオフードによるフランチャイズ店が、天六や心斎橋大丸内、伊丹空港内に同名のお店があります。しかし、店の空気感というものも味わいの一つだと私は思っているので正直、堺の本店を利用してくださいという感じです。

住所:大阪府堺市堺区新在家町西1丁1−30
電話番号:072-238-0934(予約不可)
営業時間:8:00-14:00(売り切れ次第閉店)
定休日:火曜日、年末年始(夏に長期休業あり)
駐車場:なし
アクセス:阪堺線 寺地町

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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