『バローロ』
「王のワインにして、ワインの王」と称され、長期熟成に耐える重厚かつ深遠な味わいのワインは、イタリアを代表する高級ワインとして世界的名声を誇っています。
使用される品種はイタリアでもっとも高貴な黒ブドウのひとつネッビオーロ。色が薄く、タンニンと酸が豊かなのが特徴で、バローロではこのネッビオーロ種を最低3年間、うち2年間は木樽で熟成させることが定められています。こうしてネッビオーロの持つ力強さ、厳格さ、深遠さが見事に表現されるワイン『バローロ』造られます。
『バルバレスコ』
同じネッビオーロで作る弟分の『バルバレスコ』もイタリアを代表するワインのひとつです。
『バローロ』『バルバレスコ』の『生産地区』
バローロの生産地区は大きく東側と西側の2つのエリアに分けられセッラルンガ・ダルバ、モンフォルテ・ダルバ、カスティリオーネ・ファレットなどの村が位置する東側は鉄分が多い土壌から成り、きわめて重厚、長熟タイプのパワフルな味わいのワインを生み出します。『バローロ』『バルバレスコ』の『生産地区』
対してラ・モッラ、バローロなどの村がある西側は、マンガンやマグネシウム、石灰質に富み、造られるワインは滑らかで香り高いエレガントな味わいが特徴。現在では単一畑のブドウのみを用い、畑ごとの個性を表現する「クリュ・バローロ」というスタイルも注目を集めるなど、生産者のスタイルだけではなく地理的要因も大きく注目されるようになっています。
Barolo (バローロ)村
La Morra (ラ・モッラ)村
Serralunga d’Alba (セッラルンガ・ダルバ)村
Monforte d’Alba (モンフォルテ・ダルバ)村
Castiglione Falletto (カスティリオーネ・ファッレット)村
Barbaresco (バルバレスコ)村
『ピエモンテ州の主な産地』
アルプス山脈やアペニン山脈の丘陵部分を中心にして、45,000ヘクタールものブドウ畑があり最も代表的なピエモンテ州のワイン産地は、州南部に位置するランゲ地方です。
ターナロ川の東岸に位置するこの地には、バローロの産地バローロ村や、バルバレスコ、バルバーラ、ドルチェットなど秀逸の赤ワインの産地があり世界有数の銘醸地として知られています。
アスティを中心としたモンフェッラート地方は、多くの川が流れる広い丘陵地帯で、アスティ・スプマンテ、バルベーラ・ダスティなど多くのDOCGワインが作られています。
リグーリア州の州都ジェノヴァに近いガヴィは、コルテーゼ種から作る上質の白ワインの生産地です。
また、アルプス山脈に迫る北ピエモンテの丘陵地には、バローロと同じネッビオーロ種から作るガッティナーラとゲンメというDOCGワインがあります。
同じアルプス沿いの丘陵地カナヴェーゼ地方では、この地方のみの土着のブドウ品種エルバルーチェで特徴ある白ワインが生産されています。
リグーリア州の州都ジェノヴァに近いガヴィは、コルテーゼ種から作る上質の白ワインの生産地です。
また、アルプス山脈に迫る北ピエモンテの丘陵地には、バローロと同じネッビオーロ種から作るガッティナーラとゲンメというDOCGワインがあります。
同じアルプス沿いの丘陵地カナヴェーゼ地方では、この地方のみの土着のブドウ品種エルバルーチェで特徴ある白ワインが生産されています。