全20州でワインが生産され、地元消費のカジュアルなものから、輸出を目的とした高品質なワインまで、バラエティー豊かなワインが作られています。郷土の食文化との結びつきも強く、地域ごとに個性豊かなワインが作られています。
『ピエモンテ州』
『トスカーナ州』
ティレニア海側、州都はフィレンツエ。イタリア中部で最も有名な生産地です。サンジョベーゼ種で作る「キャンティ・クラシッコ」や「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」が有名。ボルゲリ地区の「サッシカイア」「オルネライア」などフランス系品種(カベルネ・ソーヴィニオン」で作るスーパートスカーナが有名です。
州の生産量のうち約85%が赤ワインです。
『ヴェネット州』
州都は水都ヴェネツィア。平野部が多くブドウ栽培が盛んでワイン生産量は20州で第1位の規模を誇ります。
ソアーヴェを筆頭に白ワインの比率が多く、全体の約67%を占めています。
『赤ワイン用の葡萄品種』
Sangiovese(サンジョヴェーゼ)
トスカーナが故郷のイタリアで最も広範囲に栽培されている品種。トスカーナの粘土質や石灰質の土壌が最適だが、栽培地の選り好みの少ない多産品種なので、近年カリフォルニアほか世界各地でも栽培されている。濃いルビー色の骨格に優れた晩熟型で時に高酸のワインを生む。熟成すると酸味が弱まりエステルの香りが強...くなる。キャンティの主品種。プラムの香りを持つバランスのいいワインを造る。
改良品種の「グロッソ」はブルネッロ・ディ・モンタルチーノやヴィーノ・ノービレ・モンテプルチャーノなど濃密な長熟ワインを造る。
Nebbiolo(ネッピオーロ)
ピエモンテ州の高貴種で長熟ワインを造る。ピノ・ノワールに似て土壌と立地の好みが難しく、テロワールを極めて忠実に現す。バローロとバルパレスコの主品種。強いバラやスミレの香りを持つ。
バルベーラ種は、ピエモンテ州とロンバルディア州で多く栽培されている品種。サンジョヴェーゼに次いで多く栽培されている。顕著な酸の有る軽いビター・チェリー風味のワインを造る。
収穫量を抑えた樽熟成のものは香り豊かな奥深いワインを造る。ネッピオーロとの混醸は最高。
Dolcetto(ドルチェツト)
ピエモンテ州の重要な黒ブドウの一種。ルビー色が若々しく、果実の香りがあり、ベースに苦みを含みながら適度の厚みとコクをもつワインに仕上がる。一般的に若いうちに飲まれるワイン。
Aglianico(アリアニコ)
ルビー色で独特の香りを持ち力強い長熟ワインを造る。
『白ワイン用の葡萄品種』
自分の好みのワインを探す上でセパージュを知っておくことは大事です。
自分の好みのワインを探す上でセパージュを知っておくことは大事です。