現在、台湾と正式な外交関係を持つ国は、世界で中南米のグアテマラ、大洋州のパラオなどわずか12カ国です。これは、中国が掲げる「一つの中国」政策を認めている結果です。この様な台湾を取巻く環境の中で、少なくない台湾人が安全を求め国外移住しています。
台湾人が自国に安心して住めない状態になっている大半の責任は日本の戦後処理にあり、特に台湾を国連に残す工作ができなかった事、これが現在の中国の台湾に対する横暴を許している原因だと私は思っています。
私は、真の台湾人の仲間になるために台湾国籍を取ることにしました。
経過報告
- 2024’12/23、基本常識測試試験を受け、100点で合格しました。
- このブログは台湾に居住している台湾人配偶者がスムーズに帰化申請する場合の手順です。(台湾に居住していない台湾人配偶者の帰化申請、あるいは一般人の帰化申請の場合は、手順を変えたり必要書類が変わります)
台湾国籍帰化申請と戸籍登記の手順(台湾人配偶者)
台湾人配偶者の帰化条件
- 20才以上で、居留証又は永久居留証を保持し、申請日より遡って3年以上合法的に居留し、且つ各年183日以上の居留事実が有ること。
- 台湾に住所を有する。
- 犯罪歴が無い。
- 生活保証の必要が無い者。
台湾国籍取得作戦
Step1.国籍喪失届申請書/在留証明/帰化測試試験
居住地区の戸政事務所に帰化申請の相談に行く
公益財団法人日本台湾交流協会に行く
国籍喪失届申請書は、外務省「戸籍・国籍関係届の届出について」https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100652159.pdf からもダウンロードできます。
参考;国籍喪失届は、自己の志望によって外国の国籍を取得した場合に、日本国籍を喪失したことを事後報告的に戸籍に記録するときの届出。国籍離脱届は、日本国籍の他に外国の国籍を有する場合に、日本国籍を離脱するときの届出です。
- 担当者の説明を受けます。その時に手続き手順書と基本常識測試問題集(筆記用)をいただけます。基本常識測試問題集は、内政部 帰化測試資訊專區(筆記、口頭)からPDF版をダウンロードもできます。https://www.ris.gov.tw/app/portal/229
- 基本常識測試問題集(設問256)に目を通した上で帰化測試試験を受ける。居留証とカラ−写真1枚が必要。(基本常識測試問題集の中から20問出題され合格点は60点。65歳以上の場合は50点。)
公益財団法人日本台湾交流協会に行く
- 公益財団法人日本台湾交流協会で国籍喪失届申請書を入手する。
- 台湾に住所を有する事の証明に在留証明を取得する
国籍喪失届申請書は、外務省「戸籍・国籍関係届の届出について」https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100652159.pdf からもダウンロードできます。
参考;国籍喪失届は、自己の志望によって外国の国籍を取得した場合に、日本国籍を喪失したことを事後報告的に戸籍に記録するときの届出。国籍離脱届は、日本国籍の他に外国の国籍を有する場合に、日本国籍を離脱するときの届出です。
Step2.国籍喪失届申請・不受理証明取得
本籍地の戸籍窓口での手続
台北駐日経済文化代表処での手続
備考;台北駐日経済文化代表処
- 国籍喪失届 を2部作成し、添付書類を添えて本籍地の戸籍窓口で申請する。
- 本人であることを証する書面(居留証、旅券、運転免許証、健康保険証、母子健康手帳 等)を持参する。
- 添付書類;戸籍謄本1通及び住所を証する書面(台湾の在留証明1通)。
- 居留証、旅券、在留証明、のコピー
- 申請翌日には「不受理証明書」が発給される。
台北駐日経済文化代表処での手続
- 中文に翻訳した国籍喪失届不受理証明書の認証を受ける。
- 添付書類;戸籍謄本1通と住所を証明する書面(在留証明1通)と在留証明の写し、旅券の写しも用意しておく。
備考;台北駐日経済文化代表処
- 東京 東京都港区白銀台5-20-2 03-3280-7803
- 大阪 大阪市北区中之島2丁目3-18 中之島フェスティバルタワー17F 06-6227-8623
- 横浜分処 横浜市中区日本大通り60番地 朝日生命横浜ビル2F 045-641-7736〜8
- 札幌分処 札幌市中央区北4条西4丁目1番地 伊藤ビル5F 011-222-2930
- 福岡分処 福岡市中央区桜坂3-12-42 092-734-2810
- 那覇分処 那覇市久茂地3-15-9 アルテビル那覇6F 098-862-7008
- 台北経済文化弁事処香港事務局 852-2887-5011
Step3.帰化申請と帰化中華民国国籍証明の取得
戸政事務所⇒内政部
居住地区の戸政事務所
1.有効な外僑居留証または外僑永久居留証
2.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
3.郵便為替NT$1200(受取人;内政部)
※帰化試験合格証書(戸政情報システム国籍行政作業に登録済)
※居留証明、出入国記録、犯罪経歴証明、結婚登記済戸口名簿(戸籍機関が代理検証)
※台湾人配偶者は、日本の警察記録証、財産証明あるいは自立に足る証明は不要。
※英文對照版歸化國籍許可證書
- 帰化申請書
1.有効な外僑居留証または外僑永久居留証
2.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
3.郵便為替NT$1200(受取人;内政部)
※帰化試験合格証書(戸政情報システム国籍行政作業に登録済)
※居留証明、出入国記録、犯罪経歴証明、結婚登記済戸口名簿(戸籍機関が代理検証)
※台湾人配偶者は、日本の警察記録証、財産証明あるいは自立に足る証明は不要。
※英文對照版歸化國籍許可證書
居住地区の戸政事務所
1.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
2.郵便為替NT$1000(受取人;内政部移民署)
※国籍帰化許可証書の原本と写し(戸籍機関が代理検証)
※居留証の原本と写し、結婚登記済戸口名簿(戸籍機関が代理検証)
- 台湾地区居留証申請
1.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
2.郵便為替NT$1000(受取人;内政部移民署)
※国籍帰化許可証書の原本と写し(戸籍機関が代理検証)
※居留証の原本と写し、結婚登記済戸口名簿(戸籍機関が代理検証)
居住地区の戸政事務所
1.台湾地区居留証
- 国籍喪失証明(不受理証明)
1.台湾地区居留証
Step4.台湾定住証申請と戸籍登記と国民身分証の取得
内政部移民署
1.台湾地区居留証
2.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
3.戸口名簿
4.健康検査合格証明
5.返信用書留封筒
6.NT$600
- 台湾定住証申請
1.台湾地区居留証
2.カラー写真1枚(国民身分証の規格)
3.戸口名簿
4.健康検査合格証明
5.返信用書留封筒
6.NT$600
居住地区の戸政事務所
1.カラー写真1枚(国民身分証の規格
2.台湾定住証
3.戸口名簿
4.戸口名簿初回申請費用NT$30 国民身分証初回申請費用NT$50
- 戸籍登記⇒国民身分証受取
1.カラー写真1枚(国民身分証の規格
2.台湾定住証
3.戸口名簿
4.戸口名簿初回申請費用NT$30 国民身分証初回申請費用NT$50
参考資料
外国人配偶者の中華民国国籍帰化申請と戸籍登記の手順表 内政部 2022年02月修訂
https://www.ris.gov.tw/documents/data/2/4/95ea4851-77ec-4329-b2fd-dda323f1a839.pdf
國籍變更申請案件提憑證件一覽表 112.07 修訂
https://www.ris.gov.tw/documents/data/2/4/aa0183a6-29e5-4d49-ae02-8bfea298c1ea.pdf
国籍離脱の届出
法務省ページ https://www.moj.go.jp/ONLINE/NATIONALITY/6-3.html
帰化申請手続き
https://sites.google.com/site/kyorumondai/home/kika/kikatetuzuki
国籍喪失届
外務省「戸籍・国籍関係届の届出について」からダウンロードできます。
国籍喪失届不受理證明書
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/koseki/index.html
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私の帰化申請手続
2024'11/11 、国籍喪失届入手、在留証明取得
2024’12/23、基本常識測試試験を居住地の戸政事務所で受ける。
カラー写真+500元
100点満点で合格です。
私が一番最初に帰化測試を受けたのは合格有効期限が無いのでゆっくり日本での書類集めを出来るからです。
256問の想定問題集を戸政事務所でいただけます。勉強する迄非常に難しく考えていたのですが、目を通して分かったことは、言語能力は中文の読解力で試され、答えはあなたは常識人ですかと試されています。日台とも法的にもルール的にもほぼ一緒です。
20問の3択問題が出題され合格点は60点、65歳以上の高齢者は50点の優遇措置が取られています。
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広橋賢蔵の『余はいかにして“台湾”人となりしか』
https://japan.thenewslens.com/article/3196
https://japan.thenewslens.com/article/3269
- 申請4日後、先の区役所から連絡があり、私の帰化申請は無事に承認された。
- 「移民署の人が家を訪問に来て調査する。
- 台湾の外交部(外務省に相当)の窓口に「帰化國籍許可証明」を持参すると手続き後の1週間で、「TAIWAN」パスポートが発行してもらえる。「TAIWAN」パスポートは、出境記録「打刻カード」の役割を帯びて発給されるわけだ。
- 3か月ほど経って、身分証を発行権限を持つ内政部(移民署の上部官庁)から届く「帰化許可証」を受取り、移民署に持参すると、すでに持っていた「永久居留証」と引換えに「台湾地区居留証」が発行されるが、これはまだ正規の身分証ではなくこの身分証はあくまで(仮免)暫定措置。3年間有効であることなどの注意事項が示される。中に「無戸籍」と刻印されているのが、以前の居留証と違う注意書きだった。
- 身分証は、帰化国籍許可が下りて最短1年で発行される。戸籍があれば、選挙の際の投票通知や、国や自治体からの各種サービスを受けられるわけだがこの間の私は「無戸籍」なので、やはり身分としては中途半端である。
- 規定によればこの「仮免」発行の1年後、一度も海外出国しなければ、内政部から「1年間の台湾への忠誠、ご苦労さま」とばかりに身分証発行の許可が下りる。
- 一度でも出国すれば、1年90日以内なら出国が認められるというものの、身分証発行はさらに1年延期される。
- 90日以上台湾を不在にしたら申請却下される可能性もある。一定期間は台湾で市民として社会に奉仕⁈せよ、という決まりである。
パスポートの使い分け
- 台湾にて出入境する時は「TAIWAN」パスポート、日本にて出入境する時は日本パスポート。
- 日本出入境時も日本のパスポートを使う必要はないのだが、日本に戻ったとき、イミグレーションで混み合う外国人の列に並びたくないからだ。日本のパスポートなら、ほとんど並ぶことなく通過できる。
- 「仮免中」に90日ルールをごまかすため、日本のパスポートを使って台湾で出入境したら、大変なことになる。ここら辺は、台湾のイミグレーションは目を光らせている。「台湾に帰化したのに、日本のパスポートを使って出入境記録を改ざんしようとしましたね、移民局に報告します」ということになり、私は「仮免」を剥奪される可能性もある。
- 台湾入境時に「出境先(日本)の出入境印がなかったら、審査官に不審に思われないか」と思うが、審査官はワタシに「日本からお戻りですね」などとは聞かない。彼らは台湾での出入境をチェックするだけなのである。
(例えば、筆者は日本のパスポート番号で登録したアカウントで航空チケットを買うので、桃園空港のチケットカウンターでは日本パスポートでIDチェックをしてもらう。そして一旦日本パスポートをしまい、出境審査の時は「TAIWAN」パスポートで出るから、頭がこんがらがりそうになるのだ。正式な台湾身分証をゲットしたら、私が日本パスポートで出入境してもおとがめはないのだろうが、今後も出境の際のパスポート2冊使いは習慣になってしまうのだろう。)







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