Ch.Pichon Longueville Baron
【思い出】1997' 2/10 素晴しいと表現するしかない、高貴な味わい。
【大好き印】★★★★
【Menu】このヴィンテージは、更に熟成させればますます良いものになる予感がする。
【種類・格付け】AOCワイン / Chateau Wine / Medoc Seconds Cru Classe(第2級)
【地 域】Bordeaux
【地 区】Medoc
【村 名】Pauillac
【Cepages】60/CS 35/ME 4/CF 1/PV
【所有者】AXA Millesimes(AXA保険グループ)
【醸造家】【管理者】Ch.Lynch BagesのJ.M.Cazes氏が運営している。
【consultant Enorogu】
【ETC.】Ch.Pichon Longueville Comtesse de Lalandeと区別するために、ボルドーでは親しみを込めて「Baron」の愛称で呼ばれている。
【歴史】
メドックの大部分は沼地で、この地域の開拓が始まったのは17世紀頃のことだった。
1686年~1689年、ポイヤック村近くのサン・ランベールに“40の砂利が多い良い区画”を開拓したピエール・ド・ムジュール・ドゥ・ローザンからPichon Longuevilleの歴史が始まる。
1694年、娘テレーズが、当時ボルドーの議会長であったジャック・ドゥ・ピション・ロングヴィルと結婚してから、このブドウ畑の名声は高まっていくこととなる。
1850年、当時のオーナーのバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィルが亡くなり、シャトーは2つに分かれる。5人の子供が平等に相続するはずであったが、次男も亡くなっており、ピション・ロングヴィルの5分の2にあたる部分を長男のラウールが一人で相続することとなった。残り5分の3の畑は3人の娘が引き継ぐこととなったが、長女はすでに修道女、残り2人の娘もすでに嫁いでいたため、管理が困難となっていた。
ラウールが他界する1860年までは、2つのシャトーに分割されていたものの、1つのシャトーとして管理されていた。その後Pichon Longueville BaronとPichon Longueville Comtesse de Lalandeに正式に分裂する。
1933年、Pichon Longueville Baronは、Ch.Lanessanの所有者であったブッテイエ家に売却され、ジャン・ブッテイエとその息子であるベルトランによってワイン作りが行われた。1987年、当時は14人ものオーナーがいたこのシャトーを、現在のオーナーである、AXA 保険のグループ会社である「AXA Millesimes」が購入し現在に至る。