フランスこだわり赤ワイン Ch.La Fleur Petrus /フルボディ/購入の手引き

2021年4月7日水曜日

J.P.Moueix

t f B! P L
ボルドーワイン

Ch.La Fleur Petrus の基礎知識

【種類・格付けAOCワイン / Chateau Wine / AC Pomerol
【地 域】Bordeaux
【地 区】Libournais
【村 名】Pomerol 
【Cepages】85/ME  15/CF 
【所有者】Ets. JP Moueix (PetrusやHosannaを所有)
【ETC.】名前の由来ともなったLa Fleurと Petrusの間にシャトーが位置している。

ワインラベル

絵柄をお覚えていると購入時に便利ですよ。
Ch.La Fleur Petrus

私はこの1970’ヴィンテージを1999’12/13に宅飲みしています。
"絹のように滑らかな舌触りを感じる”とコメントしています。評価は★★★でした。

参考購入価格(2001’)

  • ヴィンテージ2019'/¥21,000
  • ヴィンテージ2018'/¥26,000
  • ヴィンテージ2017'/¥26,000
  • ヴィンテージ2016'/¥28,000
  • ヴィンテージ1970'/¥29,000

タイプ/味わい/香り/品種

ブドウ品種

メルロー/カベルネ・フラン/

1996’ヴィンテージ 

  • ボリューム: 軽い□□□■□重い
  • タンニン: 控えめ□□□■□強い
  • 甘み:   ドライ□□■□□甘い
  • 酸味:  まろやか□■□□□シャープ
  • 果実味:スパイシー□■□□□フルーティー

香りから分かること

  • アロマ/ブーケ:黒系果実(ブラックベリー カシスなど) プルーン レーズン  スミレ 樽香 
    カシスの香り:日照量が多いブドウから造られた赤ワイン。
    プルーンの香り:熟しすぎた葡萄から生産されたワイン
    レーズンの香り:収穫を遅らせてつくったワイン
    樽香:果実味と樽の個性が見事に融合したもの。

    Food Suggestion

    このワインを赤身の肉に合わす場合には厚めのステーキが良いです。
    添え物、おかず、ソースも考慮する。

    こぼれ話/逸話

    • Ch.La Fleur Petrusは18世紀隣接するPetrusの所有者でもあったArnaud 家によって開かれた。
    • Jean-Pierre Moueixがリブルヌで最初に所有したワイナリーです。1950年に、当時の所有者Jean-Pierre Garretから購入しました。
    • 購入当時はPetrusに近い単一の区画にありましたが、現在は他のいくつかの区画が加わっています。
    • 1995年、Jean-Pierreの息子Christianは、Ch.Le Gay近くのポムロール高原の中心部でブドウ畑を購入します。
    • 2012年、Jean-Pierreの孫のEdouardは、ポムロール高原の南、Le Pinのすぐ隣にある数ヘクタールの深い砂利層の土地を購入しました。
    • 現在は9ha(22.2a)から18.7haになり、ポムロールではかなりの生産者になり、J.P.Moueix社が所有するワイナリーのフラグシップになりつつあります(Petrus自体はChristianの兄弟の家族に分割されています)
    Jean-Pierre Moueixの息子Christian(左)と孫のEdouard(右)

    • Ch.La Fleur-Pétrusは、 Petrusの古典的な「ポムロールの粘土表現」とは反対に美しい「ポムロールの砂利」を表現しています。
    • メルローを主体に10%のカベルネ・フランを使用し約40〜50%の新しいオーク樽で熟成させています。
    • Pétrusと同じ年間3750ケースを生産しています。
    • 2000年か~2007年までの平均ロバートパーカースコアは90.5でしたが、2008年以降の平均ポイントは95.2、2009年と2010年には97ポイントを獲得しています。

    Jean-Pierre Moueix

    Moueixの家長。

    Christian Moueix

    父親のJean-Pierre Moueixの足跡をたどり事業を大幅に拡大します。
    1968年~1969年までカリフォルニア大学デービス校でブドウ栽培を学び、その後フランスに戻り、1970年にEts.JP Moueixに入社します。
    1991年に社長に就任し、現在は家族経営の副社長である息子のEdouard Moueixが家業に加わています。

    Edouard Moueix

    Ets.JP Moueix社の副社長。Christian Moueixの息子。

    Laurent Descos

    Ets JP Moueix社すべてのセラーマスター。

    Eric Murisasco

    テクニカルディレクター。

    「Petrus 」や「Le Pin」の産地Pomerolについて

    • Pomerolには他のボルドー地区「Médoc」「Graves」「Sauternes」「St.-Émilion」の様に公式のワイン分類システムは有りません。
    • ボルドー地域の東、リブルヌ地区のサンテミリオンに接した高低差20メートルばかりの800ha(2000a)の砂利地帯がポムロールです。ボルドーワインの生産地区分類でリブルネの呼称になっているリブルヌの町はポムロールのすぐ南にあります。

    • 最高のワインが生産されるのは、ポムロールがサンテミリオンと接近する砂質の土壌に一定の割合の粘土を含む東部です。
    • 最も高く評価されているポムロール生産者の3つ「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」は東部地区にあります。
    • Merlot主体で造られるワインはワインを豊かで滑らかで、若い時から飲めて、長期熟成も可能にします。そして、風味のあるスパイス構造と要素を追加するためにCabernet Francも使用されます。良い特徴を持ったメルローですが、早咲きの品種で春の霜に弱いというリスクも有ります。
    • 前世紀には殆ど認められていなかったアペラシオンでしたが、現在では「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」などは老舗Médocの多くのcru classéよりも高い価格で販売されています。高級ワインの需要が継続的に増加し、この小さな品質重視のアペラシオンの生産が限られていることを考えると、国際的なワインの世界におけるポムロールの地位は、今後しばらく安全でしよう。

    フランスワインについて

    フランスワインは法律により厳しく管理されています。

    AOCとは?

    1935年に優れた産地のワインを保護、管理することを目的としてAOC(原産地統制呼称法)が制定されAOCを名乗るための規制が定められています。
    全生産量の42%がこのカテゴリーに入ります。

    ボルドーワインについて

    Bordeaux 地域

    ボルドーはフランスのAOCワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出しています。
    また質においても並酒から最高級ワインに至るまで有る幅広く多彩な銘醸地域であります。

    Medoc地区

    1855年、ナポレオン3世によって、この年に開催されるパリ万博の目玉商品として赤ワインはメドックのものが61選ばれ1級から5級までのランク付けがされた。唯一の例外はグラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外から1級に格付けされています。
    白ワインはソーテルヌのものが26選ばれています。

    水はけのよい砂礫層(小石、砂、砂利の混合土)の土壌は主要品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン種に最適です。これに多くはメルロ種を配し、長期保存の可能な、コシのある、しっかりした赤ワインを生み出しています。

    Pomerol村

    • 評判の大きさとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
    • 葡萄畑の総面積は約800haと小さく平坦な土地にある。
    • ここのワインの評価が高まるのは20世紀始めでJean-Pierre Moueix社の功績が大きい。
    • サン・テミリオンの隣にありながら、はっきり違うワインが生まれる理由は土壌にある。
    • 太古の地層の侵食と中央山岳地帯からトルトニュー川が運んだ堆積土壌とで形成され鉄分を多く含み肥沃。西側が砂質、サン・テミリオンに近い東は粘土質。
    • 栽培葡萄品種はメルロ種が主でほぼ80%を占める。残りも殆どがカルベネ・フラン種で、ソーヴィニヨン種は少ない。
    • 出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。
    • 多くは、4~7年で飲み頃となる熟成の速いタイプ。極上ものは長寿である。
    • 総体的にバランス良く、高水準。
    • 「ch.Pétrus」「Lafleur」「Le Pin」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄があり、ポムロールの全生産量は34,850hlと少なくワインは総体的に高価格。
    • サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。
    • 公的格付け(Crus Classés)はなされていない。

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    趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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