ボルドーワイン クレール・ミロン Ch.Clerc Milon 1994' Medoc Pauillac

2020年4月22日水曜日

Bordeaux Le Medoc

t f B! P L
クレール・ミロン(Ch.Clerc Milon)の畑はMoton RothschildとCh.Lafite Rothschildラフィット・ロスチャイルドの間という絶好のロケーションにあります。
Clerc Milonは親の後を継げる孝行息子、d'Armailhacはドラ息子って感じ。
同じ醸造家の手で造られても違ったワインになる。まさにテロワールの不思議ですね。
「ラベルの物語」をお読みいただき、ラベルの持つ魅力を 感じていただければ幸いです。
#フランスワイン #ボルドーメドック

ワインCh.Clerc Milon 概要

【種類・格付けAOCワイン / Chateau Wine  / Medoc Cinquiemes Crus Classe
【地 域】Bordeaux
【地 区】Medoc
【村 名】Pauillac 
【Cepages】50/CS  37/ME  10/CF  3/PV
【所有者】1970’ ロンドンRothschild家庶流Philippe男爵が購入
【運営主体】Baron Philippe de Rothschild社
【醸造家】「Ch.Mouton Rothschild」と「Ch.Clerc Milon」の醸造チーム
【管理者】2004'よりPhilippe Dhalluin(テクニカルディレクター) 
【ETC.】動画で語るワインレッドの心

Ch.Clerc Milonの歴史

ラフィットの所領であった広大なドメーヌの一部であった畑は1789年の革命時に売りに出され、その時にクレール家が買い取る。
ミロンというポイヤックの小集落の名前とクレール家の名前からCh.Clerc Milon という名前になる。その後、この畑の持つポテンシャルが気に入ったPhilippe男爵が1970’に購入。
2007年にはPhilippe男爵の令嬢Philippineの元で新たな発酵施設の建設、革新的な設備が新設され大規模改革が行われた。

国際財閥Rothschild家とワイン

1853年、Rothschildファミリーのイギリスに渡ったNathan de Rothschild男爵の三男Nathanielがフランスのポイヤック村でシャトーを購入し名前を「Ch.Mouton Rothschild」と改めます。NathanielはパリRothschild家祖Jamesの長女Charlotteと結婚し叔父の銀行業を手伝う為パリに移住する(家祖Mayer Amschelの五つの遺言の一つに婚姻はRothschild一族内で行うこと)。これよりRothschild一族のワイン事業が始まる。
英語読みのロスチャイルド(Rothschild)は大富豪一族を意味します。
その後、曽孫のPhilippe男爵が経営を引き継ぎ「baron Philippe de Rothschild」社は大きく飛躍します。
「Ch.Mouton Rothschild」「Ch.d'Armailhac」「Ch.Clerc Milon」「Baron'arques」等、「Opus One」「Almaviva」などのジョイントベンチャー、ネゴシアン部門を含め取扱商品は60銘柄に及ぶ。

ラベルの物語

結婚式を挙げたばかりの二人が楽しそうにダンスをする姿が描かれています。
しかし、そのラベルの裏に悲しい愛の物語が秘められています。このロスチャイルド(Rothschild)家を若干20歳でフィリップ男爵は継ぎ、最愛の妻リリーと娘フィリピーヌに囲まれ幸せに過ごしていました。
 第二次世界大戦によってユダヤ系の大富豪であったロスチャイルド家はナチスドイツからの迫害を受け、幸せだった一家は離散してしまします。
フィリップはフランス軍にはいり難を逃れましたが、妻リリーはゲシュタボに捕らえられ、娘フィリピーヌは行方不明、ワイナリーは没収されます。
 戦後父と娘は劇的な再会を果たしますが、妻リリーは収容所で悲惨な死をとげていました。深い悲しみの日々を送っていたフィリップ男爵を二度目の妻ポーリーが救います。娘のフィリピーヌはこのシャトー・クレール・ミロンで大切にワインを造り続けていました。そして、このラベルに描かれている二人は結婚直後のフィリップと最初の妻リリーであると言われています。
楽しそうに二人が踊っているラベルの裏に、この様な悲しい物語が有ります。

私のエチケットファイル

19990726  ★★
シャトー・クレール・ミロンのラベル
日置氏と立食酒場でタコ、ハタハタ等を肴に

# Rothschild

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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