フランス ボルドーワイン  Ch.Cos-d'Estournel 1988'

2022年8月5日金曜日

Bordeaux Le Medoc

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ボルドーワイン Ch.Cos-d'Estournel 1988'

  • カベルネ・ソーヴィニヨンの力強い骨格に、メルロの比率を増やしてアロマと果実味を加わえ、早くからでも飲めるワインに仕上げた Cos-d'Estourne ならではの独特の優雅さが大好きです。
  • このワインラベルを見ると何故か懐かしく感じるのはわたしだけかなぁ。


Ch.Cos-d'Estournel


【80年代のグレートヴィンテージ】82' 83' 85' 86' 88' 89' 90'


生産者紹介


生産者  Ch.Cos-d'Estournel
  • Cos d'Estournel は、Médoc 地区の Saint-Estèphe アペラシオンにある vineyard  winery です。1855年の格付けでは第2級に分類され、現在でも Bordeaux wines の中で最も著名で人気のあるワインの一つである。
  • 歴史的に、grand vin は Cabernet Sauvignon が主体であるが、Cos d'Estournel は、 他のメドック格付けのワインと比較して Merlot の比率が高い。しかし、近年は減少傾向にあります。
  • Cos d'Estournel は、若いうちは濃く、陰鬱でタンニンが強く、時間とともに複雑さと力強さを増していく。
  • この estate は Saint-Estèphe の最南端に位置し、Pauillac の Lafite Rothschildのすぐ北にある。南向きの畑は、Lafite Rothschild との境界をなす Jalle du Breuil の小川に向かって緩やかに傾斜しています。
  • 古いガスコーニュ語で "cos" は「小石の丘」を意味し、畑は石灰岩の岩盤の上に深い第四紀の砂利と粘土で構成されています。面積は91haで、60%が Cabernet Sauvignon 、残りが Merlot である。
  • トップワインの他に、Cos d'Estournel には3つの赤ワインがある。セカンドワインの「Les Pagodes de Cos」は1994年に開始され、グランヴァン用に指定された畑の若い樹から造られています。「Château Marbuzet」は歴史的に若い樹齢のブドウを使用していましたが、1994年からはセラーを囲む7haのブドウの木から造られています。「Goulée」は、Médocメドック北部の Port de Goulée のブドウ畑から2003年に初めて造られています。
  • 2005年からは「 Cos d'Estournel Blanc」と「Goulée Blanc」の2つの白ワインもポートフォリオに加わっています。
  • 2012年に建設された新しい winery には4つのタンクがあり、工程を重力で行えるようになっています。
  • grand vin は新樽で18ヶ月、Les Pagodes は新樽で12ヶ月、Marbuzet と Goulée rouge は新樽率50%で熟成されます。各ワインの年間生産量は20万本から38万本の間です。
最終更新日:11月7日-2019


【醸造責任者】【管理者】『Jean-Guillaume Prats』
  • 醸造の指揮をとっているのはFernando Ginesteの偉大な曾孫であり、1970年から1998年までCh.Cos-d'Estournel の経営者でもあった Bruno Prats の息子 『Jean-Guillaume Prats』です。
Bruno Prats

Jean-Guillaume Prats
  • 『Jean-Guillaume Prats』は、家族所有だったCh.Cos-d'Estournelを2000年に、実業家のMichelle Ravierが、購入してからも支配人として施設の刷新などを行いトップシャトーに育てた。
  • 2013年 LVMH(モエ・ヘネシー&ルイ・ヴィトン)Estates&WinesのCEOに就任する。LVMHのエステーツ&ワインのCEOになってからはニュージーランドの「クラウディ・ベイ」「ナパのニュートン」「中国のアオ・ユン」など8か国の15エステーツを指揮してきた。
  • 2018年3月、DBR(Domaine Baron de Rothschild)のCEOに就任する。5年をへて再びボルドーに戻ってきたボルドー人の『Jean-Guillaume Prats』は、シャトー経営にたけ、グローバル企業で、アオ・ユンなどの先駆的なプロジェクトを成功させた手腕で、ラフィット・グループの海外展開に貢献するのは間違いない。

Ch. Lafite-Rothschild
  • 1868年以来パリRothschild家の所有で、2018年に150周年を迎える。
  • Eric de Rothschild 男爵は1975年に継承して以来 Saran CEO とチームを組みグループ企業の品質と地位を高め、ボルドーに「デュアール・ミロン」「リューセック」「レヴァンジル」を所有、ラングドックに「ドメーヌ・ドーシエール」、チリに「ロス・バコス」、アルゼンチンには「ボデガス・カロ」を展開しました。また、ボルドーのネゴシアンワインのほか、海外展開に力をいれ、中国でのLafite人気を加速させ、山東省でのワ イン生産プロジェクトも始めた。
  • 2018年4月からDBR(Domaine Baron de Rothschild)のチェアマンに Eric de Rothschild 男爵の娘 Saskia de Rothschild が就任する。
  • 33年間にわたりCEOを務めてきた Christoph Saran は2018年3月で、Jean-Guillaume Prats と交替する。また、技術責任者も2016年に、シャルル・シュヴァリエからエリック・コレールに交替し、グループ全体が若返ります。
  • Eric男爵とSaranはそれぞれ、マネージング・パートナー、シニア・アドバイザーとしてグループにとどまる。


エチケット日記


  • 【思い出】1998’5/11 家飲み   
    グレートヴィンテージに相応しい素晴しく高貴な味わいのワインだった。このヴィンテージは5年後の2003’に飲む予定。
    【Menu】茄子と地鶏タタキのオリーブオイルのマリネの冷菜、メインは地鶏の赤ワイン煮込み。もちろん瑞ちゃんお手製。美味い!!
Ch.Cos-d'Estournel 1988'

阿包からのプレゼント「La Flor de Cano」



Chateau Cos d'Estournelの変遷


  • 19世紀初頭 Louis Gaspard d'Estournel が創設する
  • Louis Gaspard d'Estournel は、ワインづくりの他にアラブの馬をフランスに持ち込む事業家でした。
  • 世界を旅した彼はどこかの地で中国風文化にふれたのでしょう、Bordeaux にかってない異国情緒たっぷりの中国風のパゴダをもったシャトーを20年がかりで建てています。街道に面した豪華な凱旋門の上には「ライオンと馬」を組合わせた紋章が周囲を睥睨しています。エレガントな鮮やかな浅黄色のアジアのパゴダのような外観の建物Chai(醸造場)がポイヤックの北境にあるLafit Rothschildを見下ろしています。
  • 1852年、マーティンズ(ロンドンの銀行家)に売却。
  • 1853年、Louis Gaspard d'Estournel が死去。
  • 1855年、メドック格付けでサン・テステフ最高のシャトーとなる。
  • 1869年、エラズ家(バスク地方の貴族)の所有。
  • 1889年、ホスタイン兄弟の所有。
  • 1917年、ボルドーを代表するワイン商人の Fernando Gineste が所有。Ginesteの孫、Prats兄弟たちが Ch.Cos-d'Estournel を引継いでいきます。
  • 1998年、 Merlaut 家(TAILLAN Group)と共同出資者アルゼンチンの Angel Moyano に売却された。
  • 2000年、Societe de Domaine Revier(スイスの実業家)が所有する。


こんな感じの枠です


Chateau System

  • ボルドーの特有の制度として「シャトー名をラベルに表示」したワインを市場に出すための条件を決めた制度が「シャトー・システム」です。
    ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分けられる。
「Chateau Wine」
  • 「Chateau Wine」の中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
  • 「シャトー名をラベルに表示」できる条件。
  1. *自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
  2. *自分の醸造所でワインに仕込む
  3. *自分のところで樽貯蔵する
  4. *自分のところで瓶詰めを行う
  5. *畑や醸造所の設備などへの条件はありません。
    「Generic Wine」
    • シャトー名を表示できないので一般的には、地域・地区・村のAOCの名前が大きくラベルに表示されている。
    • ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然ながら他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ません。
    • ワインはその地区や村の性格を反映し、AOCの規定に従った一定の水準以上のものでなければならない。
    • ラベル表示はAOCにのっとって3種類に分けられる。
    1. ボルドー全域のもの「Bordeaux」
    2. 地区のもの「Medocや Graves・・・・」
    3. 村のもの「MargauxやSt-Emilion・・・・」 これはセミ・ゼネリックとワンランク上の呼び方をする。




          ※上記以外にもラベル「ワイン雑学」に楽しい記事が沢山あります。


          この記事は以下のような人におすすめです!
          • ワイン購入に失敗したくない人
          • ワイナリーの物語を知って飲みたい人
          • ワインの知識を深めたい人


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          趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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