フランスワイン Alsace の基礎知識

2014年7月5日土曜日

Wine雑学

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アルザス・ワインの特徴

フリュートと呼ばれる細身の緑色瓶と共に、ラベルに大きく「葡萄品種」を表示する。
ボルドーではシャトー名、ブルゴーニュではクリマ(畑名)、シャンパーニュではブランド名、アルザスで重要なのは「葡萄品種」である。

アルザスのAOC

ブルゴーニュなどのように畑、村、地区と言った区分に細分化されていない。

「Alsace Grand Cru」

  • 全生産量のわずか4%がこのクラスで51区画あります。
  • 厳しい収穫規制、栽培方法の規定、最低アルコール度、官能検査など多くの基準を遵守し、手摘みで収穫され、土地の個性を色濃く映した個性的ワインである。
  • 使用できる品種はリースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4品種に特定している。
  • 若いうちから飲め、なかには10年前後までの熟成も出来るものが有る。
  • エチケットには、区画名、ヴィンテージ、品種名が記載されている。

「Alsace」

  • 全生産量の78%がこのクラスです。

「Cremant d'Alsace」  

  • 全生産量の18%がこのクラスです。
  • シャンパーニュと同じ「瓶内二次醗酵」による製造方法の発泡性ワイン。
  • ワインは、透明感と深みを兼ね備えた淡いイエロー・ゴールドの繊細な気泡を生み、果実香豊かで女性的な発泡性ワイン。
  • リースリング、ピノ・ブラン、ロワール、グリ、オクセロワ、シャルドネ等をブレンドして造られる。

特殊なラベル表示ワイン

*Vandanges Tardives 「遅摘み」(貴腐が伴う場合もある)
*Selection de Graine Nobles 「精選粒選り」(貴腐葡萄のみ)
これらは、リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ等の貴腐葡萄あるいは過熟した葡萄を摘んで造られるもので、糖度他きわめて厳格な条件が課せられて生産された高級品。

アルザスの葡萄畑

ヴォージュ山脈とライン河の間の、南北約120Kmに渡る標高2~400mの丘陵地帯にあり、ヴォージュ山脈によって、大西洋からの湿った空気が遮られ、フランスで最も少ない降雨量の地域。
冬は積雪に見舞われるが、 夏はこの山脈が障壁を作り、輝く太陽と灼熱に覆われる。

この気候とライン地溝帯の水はけの良い砂、砂利の土壌によって、アルザス独特の辛口白ワインを生み出している。

葡萄品種

リースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ、ピノ・ノワール
  • アルザスでは単独品種でワインを造り、ボルドーのように混醸しないのが一般的でありワインの性格は品種によって異なる。ただし、EdelzwickerあるいはGentilと表示されているワインは複数の品種をブレンドしている。
  • ドイツ系の品種が主力だが、ドイツ・ワインとは違ったスタイルのワインに仕立て上げている。
  • 他の地区では比較的甘口に造る品種であってもアルザスでは総て<辛口>のワインに仕上げる。
  • 瓶詰めも生産地で行われることが規定されている。

AOC「Cote de Toul」  

1998年 AOCに昇格。
このAOCはアルザス地方に隣接するロレーヌ地方、モーゼル河左岸、トゥールの町の西側、Cote de Meauseと呼ばれる斜面の一画で若飲みタイプの白と赤とロゼを産出している。
オーセロワ種から造られる白は、しなやかなボディーでフルーティーで溌剌としている。
ピノ・ノワールとガメ種をアサンブラージュしたロゼは、フレッシュで果実香に富み、淡い銅色を帯び、Gris de Toul」と呼ばれている。
ピノ・ノワール100%の赤は、きめ細やかなタンニンを含み、ボディーもしっかりしている。

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趣味として、Wineや台湾の紹介ブログを書いたり、台湾では大阪の食文化を紹介しながら「話せる日本語」を教えています。 30代前半で起業、60で引退、現在は大阪、南国台湾を往復しながらフリーランスな生活をしています。

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