サンテミリオンの町は、中世の聖地・スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の宿場町として栄えた町で欧州の古い中世の町が時間の流れを止めたようにたたずんでいる。
古い家並みの狭い石畳の急坂を登ると丘の上に古い寺院があって、びっしりと建て込んだ赤瓦の屋根の先に段々畑の複雑で変化に富む土壌の葡萄畑が望める。
ボルドー地域で公的格付けがされているのは下記の4地区のみ。
ボルドー地域で公的格付けがされているのは下記の4地区のみ。
- Medoc (1855年制定)
- Sauternes (1855年制定)
- Graves (2003年制定)
- St-Emilion (2006年制定)
1855年の格付け(Medoc&Sauternes の Crus Classes)は、ナポレオン3世によって、この年の万博の目玉商品としてボルドーワインの高級品を選び出し格付がされました。「赤」はメドックのものが選ばれ1級から5級までのランク付けがされ、「白」はソーテルヌのものが選ばれた。赤の唯一の例外はグラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外から選ばれ1級に格付けされています。
ボルドーを代表する最高級ワインとして赤ワイン61、白ワイン26のシャトーが選ばれ、「ボルドーの格付けシャトー」「ボルドーの格付けワイン」と言われています。
この格付けは今日に至るまで、1973年の「ムートン・ロートシルト」が2級から1級に昇格した以外は改訂されていません。
Libournais地区のAOCと特徴
地形と土壌の違いで秋の様なAOCグループに分かれます。AC St-Emilion
St-Emilionの特徴は、畑の小ささとシャトーの密集ぶりにある。
中小・零細シャトーが群がっているので選ぶのに苦労する。
同一地区内に「St-Émilion Grands Crus」と言う別のACも持っている。
AC St-Emilion衛星AC
サン・テミリオンの北部の村のワインだが、近年本来のサン・テミリオンより優れたワインを出す所も少なくない。メルロ種がここでも主要なぶどう品種。カベルネ・ソーヴィニヨンやカベルネ・フラン種もブレンドに使われる。
ビロードのような滑らかでフルーティなワインは、凝縮された構造と微妙に締まったタンニンのおかげで、熟成されるほど旨くなる。
下記の4つのACがある。
- Lussac Saint-Emilion
- Montagne Saint-Emilion
- Puisseguin Saint-Emilion
- Saint-Georges Saint-Emilion
AC Pomerol
評判の大きさとは裏腹に小さな村である。歴史や文化の影を持つ建造物が見当たらず、平凡な田舎風景が起伏の少ない台地に広がっている。
ここのワインの評価が高まるのは20世紀始め頃で、ジャン・ピエール・ムエックス社の功績が大きい。
栽培葡萄品種はメルロ種が主で、ほぼ80%を占める。残りも殆どがカルベネ・フラン種で、ソーヴィニヨン種は少ない。
このため、出来るワインはメドックのものよりタンニンが少なく、一般的に香り豊かで、輝かしいルビー色。
アルコール分が多く、芳醇なコクを持ちながら、柔らかな口当たりが特色。長寿タイプもあるが、多くは4~7年で飲み頃となる熟成の速いタイプ。総体的にバランス良く、高水準。
「シャトー・ペトリュス」や「シャトー・ル・パン」など揺ぎ無い名声を誇る銘柄もあり、生産量が少ないのでワインは総体的に高価格。
ポムロールは、サン・テミリオンより平均的にシャトーワインの質が高いと言われていて、今やボルドーを代表する銘醸地の一つである。しかし、公的格付け(Crus Classés)はなされていない。
AC Lalande-de-Pomerol
土質が新しい堆積土壌の砂利と砂で構成されているため、Pomerolに似てはいるが、力強さの点で劣り、タンニンが少なめで、より早熟。むしろSt-Emilionに近い。
AC Fronsac(Canon-Fronsacを含む)
18世紀初頭から19世紀にかけて、この地のリブルネ・ワインの中では一番評判がよくSaint-Emilionより高値がついていたほどだった.
19世紀末のフィロキセラで畑したが、1970年代から復興が始まり90年代ようやく蘇ってきた。
石灰質と軟質砂岩の土壌から生まれるメルロ約80%で作られるワインは、近年、荒さは陰を潜めすっかり濃密で柔らかなものに姿を変えた。
確かな生産者が多くコスト・パフォーマンスが悪くないないので狙い目のACだ。
AC Cotes de Castillon(地区AC)
砂利と泥土、北の高い方は石灰岩系の土壌で造られる。ワインはSt-Emilionに似ているが、総体的に、若飲みタイプの赤である。(丘陵部には長寿のものもある)
AC Bordeaux Cotes de France(地区AC)
ワインはCôtes de Castillon同様St-Emilionに似ているが、Côtes de Castillonより、しっかりして腰の強いものが多い。僅かだが白もある。
ブティ・シャトー(平均栽培面積6ha)の密集地で、近年は注目される造リ手が輩出している。
St-Emilionの格付け
古い家並みの狭い石畳の急坂を登ると丘の上に古い寺院があって、びっしりと建て込んだ赤瓦の屋根の先に段々畑の複雑で変化に富む土壌の葡萄畑が望める。
この葡萄畑を多くの中小・零細シャトーが所有しており選択する楽しみがある反面選ぶのに苦労もします。
特に優れたワインは、「コート」と呼ばれるサン・テミリオンの町を囲む石灰岩系の丘陵地帯と、「グラーブ」と呼ばれるポムロールとの境界に近い、石灰質と砂・粘土の斜面の2つの地域から生まれる。町の東に広がる地域は、下層が砂と粘土の土壌、北部の砂でおおわれた地域と共に、優秀なワインが造られている。
メルロ種中心のワインでブルゴーニュに最も似たタイプといわれている。
この葡萄畑を多くの中小・零細シャトーが所有しており選択する楽しみがある反面選ぶのに苦労もします。
特に優れたワインは、「コート」と呼ばれるサン・テミリオンの町を囲む石灰岩系の丘陵地帯と、「グラーブ」と呼ばれるポムロールとの境界に近い、石灰質と砂・粘土の斜面の2つの地域から生まれる。町の東に広がる地域は、下層が砂と粘土の土壌、北部の砂でおおわれた地域と共に、優秀なワインが造られている。
メルロ種中心のワインでブルゴーニュに最も似たタイプといわれている。
- サン・テミリオンは1955年以来、公的格付けがなされていて、10年毎に見直しを計る事になっています。
- Premiers Grands Crus Classes 「Classes-A」
- Premiers Grands Crus Classes 「Classes-B」
- Grands crus Classes
- Grands crus
St-Emilionは同一地域の中に「Grands Crus」と言う別のACを持っています。 Classeの付かないこの「Grands Crus」表示のワインは、定められた畑ではなくワインの品質によって選ばれており定期的に検討される。 基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されている。 このAC表記のワインは「Grands Crus」の付かない村名ワインの「Saint-Emilion」より、若干上質と言う程度の理解の仕方が妥当と思われます。 生産者を重視してください。
St-Emilionの格付けシャトー
Premiers Grands Crus Classes「Classes-A」
1.Ch. Ausone
ローマの詩聖アウソニウスが「小さな、かわいい荘園」とその詩に謳い、愛した葡萄畑。
丘陵の絶好の斜面に畑とシックなシャトーがある。葡萄の樹齢は高く、古いものは100年というものもある。
香り、風味、繊細さ、力強さ、フィネス、長期熟成、グラン・ヴァンの神髄。
品種:M50%、CF50%
2.Ch. Cheval Blanc
この「白い馬」と言う名前の畑は、ポムロールとの境界に接し、ペトリュスに近い。シュヴァル・ブランとオーゾンヌは サンテミリオンACの端と端にある。
若干の粘土を含む砂利と砂の土壌で、カルベネ・フラン種が中心のワインはオーゾンヌと対照的なサンテミリオンの王者。
ビロードのような口当たりのこのワインをA・リシーヌは「3分の1がポムロール、3分の1がグラーブ、3分の1がサン・テミリオン」と表現した
ローマの詩聖アウソニウスが「小さな、かわいい荘園」とその詩に謳い、愛した葡萄畑。
丘陵の絶好の斜面に畑とシックなシャトーがある。葡萄の樹齢は高く、古いものは100年というものもある。
香り、風味、繊細さ、力強さ、フィネス、長期熟成、グラン・ヴァンの神髄。
品種:M50%、CF50%
2.Ch. Cheval Blanc
この「白い馬」と言う名前の畑は、ポムロールとの境界に接し、ペトリュスに近い。シュヴァル・ブランとオーゾンヌは サンテミリオンACの端と端にある。
若干の粘土を含む砂利と砂の土壌で、カルベネ・フラン種が中心のワインはオーゾンヌと対照的なサンテミリオンの王者。
ビロードのような口当たりのこのワインをA・リシーヌは「3分の1がポムロール、3分の1がグラーブ、3分の1がサン・テミリオン」と表現した
品種:CF60%、M37%、マルベック2%、CS1%
3.Ch. Angelus
特級畑が集中するサン・テミリオン・コート(丘陵)の西側斜面の端に畑がある。
収穫量を抑え、葡萄の収穫を理想的な成熟状態で行う厳しい栽培を手掛けている。
3.Ch. Angelus
特級畑が集中するサン・テミリオン・コート(丘陵)の西側斜面の端に畑がある。
収穫量を抑え、葡萄の収穫を理想的な成熟状態で行う厳しい栽培を手掛けている。
樽熟成させたワインはカルベネ・フラン種の口当たりが素晴らしく、リッチで心地よい果実味がある。引き締まったタンニンの気品と血統のいい繊細さ、長い余韻を誇る。
濃い色調と濃密で強いアロマを特徴とする”現代のボルドーワイン”系統の代表格と言われている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。
品種:M50%、CF45%、CS5%
4.Ch. Pavie
畑は古く4世紀からのもので畑の一部には樹齢100年の古木が残っている。丘の中腹にある洞窟の3000樽も入る貯蔵庫は11世紀に掘られたもの。
ワインはテロワールの特質をストレートに表す、きめ細かいシルキーなタンニを土台にした彫の深いボディーを持っている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。
品種:M60%、CF30%、CS10%
品種:M70%、CF15%、CS15%
輝きのある「育ち」のよさを感じさせるワインとなっています。生産量3000ケースと少なく市場にあまり出てこない。
品種:M60%、CF25%、CS15%
古典的で、絹のような滑らかさに気品と優美さを持つ長寿ワイン。
1996年シャネルが買収。
品種:M60%、CF40%、CS10%
ワインは果実香豊かで、奥ゆかしくリッチ。
品種:M72%、CF22%、CS6%
品種:M30%、CF35%、CS35%
ワインは滑らかで、ボディーのしっかりしたもの。
品種:M65%、CF30%、CS5%
畑は町から1キロほど離れた東の台地にあり、土壌は粘土と石灰岩の混じったもの。
品種:M50%、CF45%、CS5%
品種:M70%、CF25%、CS5%
完熟を待っての収穫、新樽使用率の高さで、今や畑の立地条件以上のグラン・ヴァンの片鱗を見せている。
品種:M80%、CF10%、CS10%
ワインは、オーゾンヌに比べやや軽く濃密さはないが、肉付きは良く、このBグループのトップクラスを維持している。
品種:M65%、CF35%
品種:M55%、CF40%、CS5%
オーナーのネイベルグ伯爵はCH・カノン・ラ・ガブルエールの所有者でもあり、新樽100%に木製の仕込み樽を備えた新しい醸造棟を立て、このカルトワインを生み出した。
コクのある構成と非常に緻密な酒質で、世間を驚かせたこのワインは、年を追うごとに高騰。
2012年、このクラスに昇格。
品種:M80%、CF20%
生産量:9,600本
2012年の新しい格付けで、このクラス入りを果たす。
非常に控えめだが、繊細でフィネスとフレッシュさを併せ持つ。 熟成5年目頃から本領を発揮する。
品種:M65%、CF25%、CS10%
ワインは骨格がしっかりして豊かな果実味が特徴。2012年プルミエ・グラン・クリュに昇格。
品種:M66%、CF33%、マルベック1%
生産量:3,500ケース
品種:M60%、CF30%、CS10%
Premiers Grands Crus Classes 「Classes-B」
- Ch. Beau-Sejour-Becot
品種:M70%、CF15%、CS15%
- Ch. Beausejour
輝きのある「育ち」のよさを感じさせるワインとなっています。生産量3000ケースと少なく市場にあまり出てこない。
品種:M60%、CF25%、CS15%
- Ch. Canon
古典的で、絹のような滑らかさに気品と優美さを持つ長寿ワイン。
1996年シャネルが買収。
品種:M60%、CF40%、CS10%
- Clos Fourtet
ワインは果実香豊かで、奥ゆかしくリッチ。
品種:M72%、CF22%、CS6%
- Ch. Figeac
品種:M30%、CF35%、CS35%
- Ch. La Gaffeliere
ワインは滑らかで、ボディーのしっかりしたもの。
品種:M65%、CF30%、CS5%
- Ch. Trottevieille
畑は町から1キロほど離れた東の台地にあり、土壌は粘土と石灰岩の混じったもの。
品種:M50%、CF45%、CS5%
- Ch. Pavie-Macquin
品種:M70%、CF25%、CS5%
- Ch. Troplong-Mondot
完熟を待っての収穫、新樽使用率の高さで、今や畑の立地条件以上のグラン・ヴァンの片鱗を見せている。
品種:M80%、CF10%、CS10%
- Ch. Belair-Monange
ワインは、オーゾンヌに比べやや軽く濃密さはないが、肉付きは良く、このBグループのトップクラスを維持している。
品種:M65%、CF35%
- Ch. Canon La Gaffelière
品種:M55%、CF40%、CS5%
- La Mondotte
オーナーのネイベルグ伯爵はCH・カノン・ラ・ガブルエールの所有者でもあり、新樽100%に木製の仕込み樽を備えた新しい醸造棟を立て、このカルトワインを生み出した。
コクのある構成と非常に緻密な酒質で、世間を驚かせたこのワインは、年を追うごとに高騰。
2012年、このクラスに昇格。
品種:M80%、CF20%
生産量:9,600本
- Ch. Larcis-Ducasse
2012年の新しい格付けで、このクラス入りを果たす。
非常に控えめだが、繊細でフィネスとフレッシュさを併せ持つ。 熟成5年目頃から本領を発揮する。
品種:M65%、CF25%、CS10%
- Ch. Valandraud
ワインは骨格がしっかりして豊かな果実味が特徴。2012年プルミエ・グラン・クリュに昇格。
品種:M66%、CF33%、マルベック1%
生産量:3,500ケース
Grands crus Classes
- Château l'Arrosée
- Château Balestard-La-Tonnelle
- Château Barde-Haut ★
- Château Bellefont-Belcier
- Château Bellevue
- Château Berliquet
- Château Cadet-Bon
- Château Cap de Mourlin
- Château le Châtelet ★
- Château Chauvin
- Château Clos de Sarpe
- Château la Clotte
- Château la Commanderie ★
- Château Corbin
- Château Côte de Baleau ★
- Château la Couspaude
- Château Dassault
- Château Destieux
- Château la Dominique
- Château Faugères ★
- Château Faurie de Souchard
- Château de Ferrand ★
- Château Fleur-Cardinale
- Château la Fleur Morange
- Château Fombrauge ★
- Château Fonplégade
- Château Fonroque
- Château Franc Mayne
- Château Grand Corbin
- Château Grand Corbin-Despagne
- Château Grand-Mayne
- Château les Grandes Murailles
- Château Grand-Pontet
- Château Guadet
- Château Haut Sarpe
- Château Jean Faure ★
- Château Laniote
- Château Larmande
- Château Laroque
- Château Laroze
- Château la Marzelle
- Château Monbousquet
- Château Moulin du Cadet
- Château Pavie-Decesse
- Château Peby Faugères ★
- Château Petit Faurie de Soutard
- Château de Pressac ★
- Château le Prieuré
- Château Quinault l'Enclos ★
- Château Ripeau
- Château Rochebelle ★
- Château Saint-Georges-Côte Pavie
- Château Sansonnet
- Château la Serre
- Château Soutard
- Château Tertre Daugay, (旧名 Château Quintus)
- Château la Tour Figeac
- Château Villemaurine
- Château Yon Figeac
- Clos des Jacobins
- Clos la Madeleine ★
- Clos de l'Oratoire
- Clos Saint-Martin
- Couvent des Jacobins