2014年6月30日月曜日

ボルドーワイン Sauternesの格付け

ボルドーはフランスのACワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出する。また質においても並酒から最高級ワインに至るまで幅広く多彩な銘醸地域である。
歴史的に英国領だったこともあり、広く海外で愛飲され、現在でもその多くが輸出されている。
ボルドーは銘酒がシャトーワインであることが大きな特色、7対3で赤が主体。
海に近いこともあり温暖な気候は葡萄栽培に適しており、その生産地はジロンド河とその支流の流域にある。
大きく5つの地区に分けられる。
Le Medoc (メドック)
Les Graves (グラーブ)
Entre-deux-Mers (アントル・ドゥ・メール)
Libournais (リブルネ)
Blayais et Bourgeais (ブライ・ブール)

ボルドーのAOCは村名AOCまで。(ブルゴーニュのように、その上の、畑名AOC(1級と特級)はない。AOCと「シャトーの格付け」とは全く別のものでシャトー・ワインの中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされている。
公的「格付け」がされている4地区。
*Medoc (1855年制定)
*Sauternes (1855年制定)
*Graves (2003年制定)
*St-Emilion (2006年制定) 

Sauternes Crus Classes List 

Premier Cru Superieur (特別級)
Ch.d'Yquem    Sauternes村
 
Premiers Crus (第1級)
 Ch.Guiraud            Sauternes村
 Ch.Climens            Barsac村
 Ch.Coutet            Barsac
  Ch.Clos Haut-Peyraguey    Bommes村
 Ch.Lafaurie-Peyraguey     Bommes
 Ch.Rabaud-Promis       Bommes
 Ch.de Rayne Vigneau     Bommes
  Ch.Sigalas Rabaud       Bommes
  Ch.la Tour Blanche      Bommes
 Ch.Rieussec          Fargues村
 Ch.Suduiraut            Preignac村
 
 
Deuxiemes Crus (第2級)
 Ch.d'Arche              Sauternes村
  Ch.Filhot                Sauternes
 Ch.Lamothe              Sauternes
 Ch.Lamothe Guignard        Sauternes
 Ch.Broustet              Barsac村
 Ch.Caillou                Barsac
 Ch.Doisy Daene             Barsac
 Ch.Doisy Dubroca           Barsac
 Ch.Doisy-Vedrines          Barsac
 Ch.Myrat                Barsac
Ch.Nairac               Barsac
  Ch.Suau                 Barsac
 Ch.de Malle              Preignac村
 Ch.Romer du Hayot         Fargues村
 

******************************

【Premiers Crus Superieur】
Ch. d'Yquem

丹精込めた栽培と摘果(貴腐菌の付いた粒をのみ摘み取る)、伝統的酒造り、堂々たるセラーでの熟成、それらがボルドーが誇る貴腐ワインの最高傑作を生む。
200年以上に渡ってサリュース家が管理所有。現在ルイ・ビトン・グループが株を一部所有。
品種:S80%、SF20%

セカンド・ラベルの「Y grec」はボルドーの最高級辛口白ワインとして高い評価を受けている。
ACは Bordeaux Superieur

Premiers Cru (第一級)
Ch. la Tour Blanche

イケムの西側、シロン川の近くにある。1910年国有化され、現在は農業学校になっていて、いろいろな実験が行われている。
品種:S77%、SF20%、ミュスカデル3%

Ch. Lafaurie-Peyraguey

13世紀の城壁と17世紀の城館が残り、イケムと並び歴史を誇る。コルディエ社が所有、慎重に管理されている。
品種:S90%、SF5%、ミュスカデル5%

Ch. Clos Haut-Peyraguey

ワインは濃厚さも気品も申し分なく、1級の名ををはずかしめない。このワインは瓶塾に時間を掛けないとその真価を発揮しない。
品種:S83%、SF15%、ミュスカデル2%

Ch. de Rayne Vigneau

イケムの西側の小高い丘にある砂利ばかりの土地で、申し分のないテロワールを有する畑。
品種:S83%、SF15%、ミュスカデル2%

Ch. Suduiraut

畑はイケムと地続きで、申し分ない。イケムに次ぐ名声を獲得、気品・風格をそなえた最上のソーテルヌの1つ。
品種:S80%、SF20%

Coutet

古典的バルザックで、クりマンと競い合っている。
品種:S75%、SF23%、ミュスカデル2%

Ch. Climens

表土が薄く、深い所まで葡萄の根が伸びない不利な立地条件の畑にありながら、それを克服。バルザック一の傑出したワインを造り出している。
優美・洗練・長寿のワインは、イケムと肩を並べると言われている。1971年からリュルトン家が経営に当っている。
品種:S100%

Ch. Guiraud

若いうちからロースト香の強い味わい深い贅沢なワインである。辛口白も造っている。
品種:S65%、SF35%

Ch. Rieussec

1984年ロートシルト家が所有し、洗練した素性のいい秀逸なワイン造りを加速させている。
品種:S89%、SF8%、ミュスカデル3%

Ch. Rabaud-Promis

もとはCh. Rabaud-PromisとCh. Sigalas Rabaudは一つの畑だった。
品種:S80%、SF18%、ミュスカデル2%

Ch. Sigalas Rabaud

丹念なワイン造りで、繊細・優美でスッキリしたワインをつくっている。
極上品に仕上がることもあり、ソーテルヌの最高傑作に位置ずける人もいる。コスト・パフォーマンスの高いワインの一つ。
1995年からコルディエ社が管理している。
品種:S85%、SF15%

2014年6月29日日曜日

ボルドーワイン  Gravesの格付け

【GravesのAOC】
ボルドーの葡萄畑の発祥の地と言われる由緒あるこの地区は、ボルドー市の南、ガロンヌ河左岸に全長約50kmの地帯に広がる。畑は、このガロンヌ河が運んだ砂利と玉石に覆われており砂利を意味する「Graves」が地名の由来である。
メドックが有名になる18世紀以前はGravesのワインが圧倒的にもてはやされ英国に輸出されるClaretの一大産地だった。

「この地域のAOC」
Graves  地区AOC
Pessac-Leognan  村名AOC
Sauternes  甘口白ワインの名醸地  長期熟成型で、豪華・絢爛・深遠・デリシャスのヘビー級
Barsac    甘口白ワインの名醸地  色も薄く、軽く、甘味も薄い、さっぱりしたライト級
Cerons甘口白ワインの名醸地      ソーテルヌ・バルザックのものよりも甘さは控えめ 


【Gravesの格付け】
 Graves Cru Classeには「Grand Cru Classe」又は「Cru Classe du Graves」の表示がある。
Ch. Haut Brion

1855年のMedoc格付け時、唯一Premiers Crus(1級)の仲間入りした実力派。
優雅・芳醇・調和の採れた個性的なボルドーの最高級ワイン。少量しか造っていない白はモンラッシェしか比肩するものがないと言われている貴重品です。
赤:CS45%、M37%、CF18%
白:S63%、SF37%

Ch. la Mission Haut Brion

畑はオー・ブリオンとアルカション街道を挟んだ向い側にある。
オー・ブリオンの付く三つのシャトーはかっては1つのもの、今はオー・ブリオンを所有するディロン財閥が3シャートを所有している。
ワインは、オー・ブリオンが繊細さが溢れているのに対してリッチで力強い。長期熟成型、評価は格付け1級に近づいている。
品種:CS47%、M45%、CF7%、

Ch. La Tour Haut Brion

骨組みこそ劣るがオー・ブリオン同じタイプで、よく似た繊細さを持っている。
品種:CS42%、M23%、CF35%

Ch. Pape Clement

「アヴィニョンの幽閉」で有名なボルドーの大司教ゴート(後に法王クレメンテス5世になる)が、1300年に建てた別荘と言う歴史的シャトー。
しなやかで優美、個性的ブーケの長期熟成タイプ。
赤:CS60%、M40%、
白:S45%、SF45%、ミュスカ10%

Ch. Haut-Bailly

ワインは、しなやかで優美。若いうちから楽しめ、寝かせても素晴らしい。
余韻が長く、繊細で卓越したワインを安定的に送り出している。
品種:CS65%、M25%、CF10%、

Ch. Carbonnieux

白ワインはクラーブの辛口のニュータイプで評価も高い。赤は、白に比べ評価が低い。
白:S35%、SF65%
赤:CS60%、M30%、CF7%、マルベック2%

Domaine de Chevalier

Grand Cru Classe
オー・ブリオンに迫るグラーブの最高峰。
赤も秀逸だが、長期熟成型で生産量の少ない白は名声高くブルゴーニューのモンラッシュに比べられる。
赤:CS65%、M30%、CF5%
白:S30%、SF70%

Ch. de Fieuzal

赤は頑固な造りだが、気品を備え、熟成と共に洗練されていく逸品。
白は凝縮した古典的な造りで、今では、グラーヴの白の中でも最高値が付いている。
白:S50%、SF50%
赤:CS60%、M33%、CF4.5%、PV2.5%

Ch. Latour Martillac 

この地方の大地主モンテスキュー(「法の精神」の著者)家のものであった。
白は力強く、品があり、瓶詰め後3年で魅力をたっぷり持つ。赤は色が濃く、堅牢で、長く熟成させると繊細さとしなやかさがより出てくる。
赤:CS60%、M35%、CF&PV5%
白:S50%、SF40%、ミュスラデル5%

Ch. Malartic-Lagraviere

白は力強く活力に満ちていて、赤は気品に溢れ新鮮さと力強さ兼ね備え、共に、メドックのスパー・セカンドに比肩すると言われている。
白:S20%、SF80%
赤:CS40%、M50%、CF10%

Ch. Olivier

三権分立の思想をこの世に提唱した「法の精神」の著者・モンテスキューが所有する畑でもあった。
白ワインは、新鮮で軽快、知名度も高い。赤も軽やかで、優雅、寿命は短い。
白:S55%、SF40%、ミュスカデル5%
赤:CS55%、M35%、CF10%

Ch. Smith Haut Lafite

90年代後半から、赤・白共に、優雅さとバランスのある秀逸なワインを送りだしている。
白:SF90%、SG5%、S5%、
赤:CS55%、M35%、SF10%

Ch. Bouscaut

この畑はクリュ・クラッセの中では、ガロンヌ河に最も近く、ボルドーとトゥールーズを結ぶ街道沿いにあって、石灰岩の上に砂利層の重なった水はけの良い丘にある。
1980年リュシアン・リュルトンの所有になり現在リュルトンの娘のソフィーとその夫のローランが引継いでいる。
鮮やかな復活を証明する調和のあるしなやかな白、エレガントで濃密さの加わった赤を産出している。
赤:CS35%、M50%、SF&マルベック15%
白:S70%、SF30%

Ch. Laville Haut-Brion 

ワインの醸造、熟成、瓶詰はミッション・オー・ブリオンで行っているが、畑の土壌が全く違い、肥えた石の少ない土壌のため、驚くほど長持ちする力が与えられる。極めてゆっくり熟成する性格を持つワインは、オー・ブリオンやシュヴァリエと共に、グラーブを代表する古典的な白ワインである。
白:S70%、SF27%、ニュスカデル3%

Ch.Couhins-Lurton 

リュルトンの造るクーアン・リュルトンは、ソーヴィニヨン・フラン100%の澄み切った造りで、洗練された軽やかな繊細なワインで、熟成と共に奥行きの備わる異色な白と評価は高い。
品種:SF100%

2014年6月28日土曜日

ボルドーワイン St-Emilion / Pomerol の格付け 

【St-Emilionの格付け】 
サンテミリオンの町は、中世の聖地・スペインのサンチャゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の宿場町として栄えた町で欧州の古い中世の町が時間の流れを止めたようにたたずんでいる。
古い家並みの狭い石畳の急坂を登ると丘の上に古い寺院があって、びっしりと建て込んだ赤瓦の屋根の先に段々畑の複雑で変化に富む土壌の葡萄畑が望める。
この葡萄畑を多くの中小・零細シャトーが所有しており選択する楽しみがある反面選ぶのに苦労もします。
特に優れたワインは、「コート」と呼ばれるサン・テミリオンの町を囲む石灰岩系の丘陵地帯と、「グラーブ」と呼ばれるポムロールとの境界に近い、石灰質と砂・粘土の斜面の2つの地域から生まれる。町の東に広がる地域は、下層が砂と粘土の土壌、北部の砂でおおわれた地域と共に、優秀なワインが造られている。
メルロ種中心のワインでブルゴーニュに最も似たタイプといわれている。
Libournais地区は地形と土壌の違いで3つの村名AOCグループと1つの地区AOCグループに分かれる。
*AC St-Emilion
*AC St-Emilion衛星AC
*AC Pomerol
*AC Lalande-de-Pomerol
*AC Fronsac(Canon-Fronsacを含む)
*地区AC Cotes de Castillon  Bordeaux Cotes de France

ポムロール地区には公式格付けがない。
代表的ワインと私的格付け
AAA   Ch. Petrus
AAA   Le Pin 
AA     Ch. l'Evangile
AA     Clos des Litanies    
Ch. Certan-de-May
Ch. la Conseillante 

Ch. la Fleur-Petrus
Ch. Gazin
Ch. Lafleur
Ch. Latour a Pomerol
Domaine de l'Eglise
Ch. Nenin

Ch. Petit-Village
Ch. de Sales
Ch. Trotanoy

Vieux Chateau Certan

サン・テミリオンでは1955年以来、公的格付けがなされていて、10年毎に見直しを計る事になっており下記二つの格付けが有る。
*Premiers Grands Crus Classes
 「Classes-A」
 「Classes-B」
*Grands crus Classes

*St-Emilion Grands crus
St-Emilionは同一地域の中に、St-Emilion Grands Crusと言う別のACをも持っている。
Classeの付かないこの「Grands Crus」表示のワインは、定められた畑(土地)ではなく、質によって選ばれており定期的に検討される。
基本収穫量、官能検査、12ヶ月以上の熟成、シャトー瓶詰などが義務付けられ約200ほどのシャトーが指定されている。
このAC表記のワインは「Grands Crus」の付かない単なる「Saint-Emilion」より、若干上質と言う程度の理解の仕方が妥当と思われ、生産者の違いが大事だと思います。

*Premiers Grands Crus Classes 「Classes-A」

Ch. Ausone

ローマの詩聖アウソニウスが「小さな、かわいい荘園」とその詩に謳い、愛した葡萄畑。
丘陵の絶好の斜面に畑とシックなシャトーがある。葡萄の樹齢は高く、古いものは100年というものもある。
香り、風味、繊細さ、力強さ、フィネス、長期熟成、グラン・ヴァンの神髄。
品種:M50%、CF50%

Ch. Cheval Blanc

この「白い馬」と言う名前の畑は、ポムロールとの境界に接し、ペトリュスに近い。シュヴァル・ブランとオーゾンヌは サンテミリオンACの端と端にある。
若干の粘土を含む砂利と砂の土壌で、カルベネ・フラン種が中心のワインはオーゾンヌと対照的なサンテミリオンの王者。
ビロードのような口当たりのこのワインをA・リシーヌは「3分の1がポムロール、3分の1がグラーブ、3分の1がサン・テミリオン」と表現した
品種:CF60%、M37%、マルベック2%、CS1%

Ch. Angelus

特級畑が集中するサン・テミリオン・コート(丘陵)の西側斜面の端に畑がある。
収穫量を抑え、葡萄の収穫を理想的な成熟状態で行う厳しい栽培を手掛けている。
樽熟成させたワインはカルベネ・フラン種の口当たりが素晴らしく、リッチで心地よい果実味がある。引き締まったタンニンの気品と血統のいい繊細さ、長い余韻を誇る。
濃い色調と濃密で強いアロマを特徴とする”現代のボルドーワイン”系統の代表格と言われている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。
品種:M50%、CF45%、CS5%

Ch. Pavie

畑は古く4世紀からのもので畑の一部には樹齢100年の古木が残っている。丘の中腹にある洞窟の3000樽も入る貯蔵庫は11世紀に掘られたもの。
ワインはテロワールの特質をストレートに表す、きめ細かいシルキーなタンニを土台にした彫の深いボディーを持っている。2012年、Classes-A-への昇格を果たす。
品種:M60%、CF30%、CS10%

*Premiers Grands Crus Classes 「Classes-B」

Ch. Beau-Sejour-Becot

ワインは、肉厚でリッチながらタンニンとスタイルは控えめ。魅力的で飲みやすい。
品種:M70%、CF15%、CS15%

Ch. Beausejour

Beausejoueは「美しき棲家」を意味する。
輝きのある「育ち」のよさを感じさせるワインとなっています。生産量3000ケースと少なく市場にあまり出てこない。
品種:M60%、CF25%、CS15%

Ch. Canon

革命時ギロチンから逃げようとした人たちを匿ったと言われる大きな地下蔵を持つ。
古典的で、絹のような滑らかさに気品と優美さを持つ長寿ワイン。
1996年シャネルが買収。
品種:M60%、CF40%、CS10%

Clos Fourtet

地下の洞窟の地下蔵は13ヘクタールの広さを誇り、サン・テミリオンの街の下まで延びている。
ワインは果実香豊かで、奥ゆかしくリッチ。
品種:M72%、CF22%、CS6%

Ch. Figeac

元々はシュヴァル・ブランもこのフィジャックに含まれていた。従って畑の土壌は同じ、違うのは品種の構成、しばしばシュヴァル・ブランと肩を並べると言われている。
品種:M30%、CF35%、CS35%

Ch. La Gaffeliere

生産されるワインの3分の1をセカンド・ワインのシャトー・ロックフォールに回すほどの厳格な選別がなされてる。
ワインは滑らかで、ボディーのしっかりしたもの。
品種:M65%、CF30%、CS5%

Ch. Trottevieille

この奇妙な名前は「威勢にいいおばあちゃん」の意味。
畑は町から1キロほど離れた東の台地にあり、土壌は粘土と石灰岩の混じったもの。
品種:M50%、CF45%、CS5%

Ch. Pavie-Macquin

畑は、パヴィとトロロン・モンド挟まれる申し分のないテロワールと厳格で丹精込めたワイン造りで、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセにふさわしい品質と安定性を維持している。
品種:M70%、CF25%、CS5%

Ch. Troplong-Mondot

畑はサン・テミリオンの最も高い場所、パヴィの丘にある。
完熟を待っての収穫、新樽使用率の高さで、今や畑の立地条件以上のグラン・ヴァンの片鱗を見せている。
品種:M80%、CF10%、CS10%

Ch. Belair-Monange

オーゾンヌの隣で、土質も同じ。違いはオーゾンヌの畑が総て斜面にあるのに対して、この畑は斜面とその上の台地とに分かれている。
ワインは、オーゾンヌに比べやや軽く濃密さはないが、肉付きは良く、このBグループのトップクラスを維持している。
品種:M65%、CF35%

Ch. Canon La Gaffelière

リッチで、濃厚、キメ細やかで調和のとれたワインを造り出しこのクラス入りを2012年果たす。
品種:M55%、CF40%、CS5%

La Mondotte

このワインはCh. Troplong-MondotとCh. Pavie、Ch. Pavie-Macquin、Pavie-Decesseに隣接する複数の小さな畑から造られている。  
オーナーのネイベルグ伯爵はCH・カノン・ラ・ガブルエールの所有者でもあり、新樽100%に木製の仕込み樽を備えた新しい醸造棟を立て、このカルトワインを生み出した。
コクのある構成と非常に緻密な酒質で、世間を驚かせたこのワインは、年を追うごとに高騰。
2012年、このクラスに昇格。
品種:M80%、CF20%
生産量:9,600本

Ch. Larcis-Ducasse

2002年パヴィ・マガンを経営するジャック・ティエンポンに所有が変わり、以来、パヴィの丘の端に位置し真南に向いた高台の好位置のテロワールを生かした気品と力強さを持つワインを生み出し
2012年の新しい格付けで、このクラス入りを果たす。
非常に控えめだが、繊細でフィネスとフレッシュさを併せ持つ。 熟成5年目頃から本領を発揮する。
品種:M65%、CF25%、CS10%

Ch. Valandraud

シンデレラ・ワインの名を欲しいままにしていたオーナーのジャン・リュック・テュヌヴァンは畑を買い足し、栽培面積は一般的なものになり「ガレージワイン」ではなくなった。しかし、その厳格な栽培と醸造は変わることなく、畑を拡張してもそのワイン造りの哲学は踏襲されている。
ワインは骨格がしっかりして豊かな果実味が特徴。2012年プルミエ・グラン・クリュに昇格。
品種:M66%、CF33%、マルベック1%
生産量:3,500ケース

*Grands crus Classes

Château l'Arrosée 
Château Balestard-La-Tonnelle
Château Barde-Haut ★
Château Bellefont-Belcier
Château Bellevue
Château Berliquet
Château Cadet-Bon
Château Cap de Mourlin
Château le Châtelet ★
Château Chauvin
Château Clos de Sarpe
Château la Clotte
Château la Commanderie ★
Château Corbin
Château Côte de Baleau ★
Château la Couspaude
Château Dassault
Château Destieux
Château la Dominique
Château Faugères ★
Château Faurie de Souchard
Château de Ferrand ★
Château Fleur-Cardinale
Château la Fleur Morange
Château Fombrauge ★
Château Fonplégade
Château Fonroque
Château Franc Mayne
Château Grand Corbin
Château Grand Corbin-Despagne
Château Grand-Mayne
Château les Grandes Murailles
Château Grand-Pontet
Château Guadet
Château Haut Sarpe
Château Jean Faure ★
Château Laniote
Château Larmande
Château Laroque
Château Laroze
Château la Marzelle
Château Monbousquet
Château Moulin du Cadet
Château Pavie-Decesse
Château Peby Faugères ★
Château Petit Faurie de Soutard
Château de Pressac ★
Château le Prieuré
Château Quinault l'Enclos ★
Château Ripeau
Château Rochebelle ★
Château Saint-Georges-Côte Pavie
Château Sansonnet
Château la Serre
Château Soutard
Château Tertre Daugay, (旧名 Château Quintus)
Château la Tour Figeac
Château Villemaurine
Château Yon Figeac
Clos des Jacobins
Clos la Madeleine ★
Clos de l'Oratoire
Clos Saint-Martin
Couvent des Jacobins


ボルドーワイン MedocのAOCとシャトー格付け

ボルドーはフランスのACワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出する。また質においても並酒から最高級ワインに至るまで幅広く多彩な銘醸地域である。
歴史的に英国領だったこともあり、広く海外で愛飲され、現在でもその多くが輸出されている。
ボルドーは銘酒がシャトーワインであることが大きな特色、7対3で赤が主体。
海に近いこともあり温暖な気候は葡萄栽培に適しており、その生産地はジロンド河とその支流の流域にある。
ボルドーのAOCは村名AOCまで。(ブルゴーニュのように、その上の、畑名AOC(1級と特級)はない。AOCと「シャトーの格付け」とは全く別のものでシャトー・ワインの中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされている。

Medoc Crus Classes (1855’格付け)
Premiers Crus (第1級)
Ch.Lafite Rothschild      (Pauillac)
Ch.Margaux           (Margaux)
Ch.Latour                      (Pauillac)
Ch.Haut Brion                (Pessac)
Ch.Mouton Rothschild     (Pauillac)

Seconds Crus (第2級)
Ch.Rauzan-Segla                       (Margaux)
Ch.Rauzan-Gassies                    (Margaux) 
Ch.Leoville Las Cases                 (St-Julien) 
Ch.Leoville Poyferre                   (St-Julien) 
Ch.Leoville Barton                      (St-Julien) 
Ch.Durfort-Vivens                      (Margaux) 
Ch.Gruaud Larose                       (St-Julien)
Ch.Lascombes                            (Margaux) 
Ch.Brane-Cantenac                    (Margaux) 
Ch.Pichon Longueville Baron        (Pauillac) 
Ch.Pichon Longueville Comtesse   (Pauillac) 
Ch.Ducru-Beaucaillou                  (St-Julien) 
Ch.Cos d'Estournel                      (St-Estephe) 
Ch.Montrose                              (St-Estephe)

Troisiemes Crus  (第3級)
Ch.Kirwan                               (Margaux) 
Ch.d'Issan                               (Margaux) 
Ch.Lagrange                            (St-Julien) 
Ch.Langoa Barton                     (St-Julien)
Ch.Giscours                             (Labarde) 
Ch.Malescot St-Exupery             (Margaux) 
Ch.Boyd-Cantenac                    (Margaux) 
Ch.Cantenac Brown                   (Margaux) 
Ch.Palmer                                (Margaux) 
Ch.La Lagune                            (Haut-Medoc) 
Ch.Desmirail                              (Margaux) 
Ch.Calon-Segur                         (St-Estephe) 
Ch.Ferriere                                (Margaux) 
Ch.Marquis d'Alesme Becker        (Margaux) 

Quatriemes Crus  (第4級)
Ch.St-Pierre                             (St-Julien) 
Ch.Talbot                                  (St-Julien) 
Ch.Branaire Ducru                      (St-Julien) 
Ch.Duhart-Milon                         (Pauillac) 
Ch.Pouget                                 (Margaux) 
Ch.La Tour Carnet                     (Haut-Medoc) 
Ch.Lafon-Rochet                       (St-Estephe) 
Ch.Beychevelle                          (St-Julien) 
Ch.Prieure-Lichine                     (Margaux) 
Ch.Marquis de Terme                  (Margaux) 

Cinquiemes Crus  (第5級)
Ch.Pontet-Canet                       (Pauillac) 
Ch.Batailley                              (Pauillac) 
Ch.Haut-Batailley                      (Pauillac) 
Ch.Grand-Puy-Lacoste              (Pauillac) 
Ch.Grand-Puy Ducasse              (Pauillac) 
Ch.Lynch-Bages                       (Pauillac) 
Ch.Lynch-Moussas                    (Pauillac) 
Ch.Dauzac                               (Labarde) 
Ch.d'Armaihac                          (Pauillac) 
Ch.du Tertre                             (Margaux) 
Ch.Haut-Bages Liberal               (Pauillac) 
Ch.Pedesclaux                          (Pauillac) 
Ch.Belgrave                             (Haut-Medoc) 
Ch.Camensac                           (Haut-Medoc) 
Ch.Cos Labory                         (St-Estephe) 
Ch.Clerc Milon                         (Pauillac) 
Ch.Croizet-Bages                     (Pauillac) 
Ch.Cantemerle                         (Haut-Medoc)

Medoc Cru Bourgeois 歴史的経緯
1932年
メドック地区のシャトーで、1855年の格付けの対象にならなかったシャトーの内、質の高いワインのシャトーのオーナー達が、自分達のワインに付加価値を付けるために、ワイン仲買人に頼んで作った非公式格付けの「クリュ・ブルジョワ」が発足した。(444銘柄) 
2003年
政府公認の新しい「クリュ・ブルジョワ」の3つの等級リストが発表された。
*Cru Bourgeois Exceptionnel  9chateau
*Cru Bourgeois Superieurs        87chateau
*Crus bourgeois        151chateau
ラベルには、総てCru Bourgeoisと表示される。
2007年
行政裁判所でクリュ・ブルジョワの格付けが取り消される。
2009年
3つの等級に格付けされた等級を廃止し、序列のない「Cru Bourgeois reconaissance(認証)」になり格付けというより品質ラベルといった性質のとしての再出発となった。
が、これも問題がないわけではなく、これまでCru Bourgeois Exceptionnelに格付けされていた9つのシャトーが脱退する。

ボルドーワイン  Bordeaux Wine 概要

ボルドーはフランスのACワインの約4分の1に当たる膨大な量のワインを産出する。また質においても並酒から最高級ワインに至るまで幅広く多彩な銘醸地域である。
歴史的に英国領だったこともあり、広く海外で愛飲され、現在でもその多くが輸出されている。
ボルドーは銘酒がシャトーワインであることが大きな特色、7対3で赤が主体。
海に近いこともあり温暖な気候は葡萄栽培に適しており、その生産地はジロンド河とその支流の流域にある。
ボルドーは大きく5つの地区に分けられる。
Le Medoc (メドック)
Les Graves (グラーブ)
Libournais (リブルネ)
Entre-deux-Mers (アントル・ドゥ・メール)
Blayais et Bourgeais (ブライ・ブール)






















ボルドーのAOC

「地域AOC」
Bordeaux
Bordeau Superieux

地区AOC」
AC Medoc 
Haut-Madoc

村名AOC」
St-Estephe
Pauilac
St-Julien
Margaux
Listrac-Medoc & Moulis

ボルドーのAOCは村名AOCまで。
ブルゴーニュのように、その上の、畑名AOC(1級と特級)はなくChateau Wineの中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされている。
AOCと「シャトーの格付け」とは全く別のもの。
ボルドーワインは「シャトー・ワイン」と「ゼネリック・ワイン」に分かれる。

「Chateau Wine」
シャトー・ワインの中でも常に高品質ワインを造っているシャトーには公的「格付け」がなされておりラベルには「Cru Classe」と表示し区別している。
公的「格付け」がされている4地区
*Medoc (1855年制定)
*Sauternes (1855年制定)
*Graves (2003年制定)
*St-Emilion (2006年制定) 

1855年の格付け(Medoc&Sauternes の Crus Classes)
ナポレオン3世によって、この年の万博の目玉商品として、ボルドーワインの高級品を選び出し格付をした。「赤」についてはメドックのものが選ばれ、1級から5級までのランク付けがされた。
グラーブの「オー・ブリオン」がメドック以外で唯一の例外として選ばれた。
1973年「ムートン・ロートシルト」が2級から1級に昇格した以外は改訂されていない。
「白」についてはソーテルヌのものが選ばれた。
ボルドーを代表する最高級ワインとして赤ワイン61、白ワイン26のシャトーが選ばれ、「ボルドーの格付けシャトー」「ボルドーの格付けワイン」と言われている。

「MEdoc赤ワインのラベル表示」
 1級に付いてはPremier Grande Cru Classe。
 2級から5級は、全てGrande Cru Classeと表示し、クラス分けの表示はない。
 メドックでは「Crus Classes」の下にメドックのブルジョワ級(Medoc Cru bourgeois)を設けている。

「セカンド・ラベル Second Label」
ボルドーの高級ワインは、ぶどうの品種別、畑別に醸造し、個別に樽貯蔵する。それらを試飲し、選別したものをブレンドして、シャトー名にふさわしいワインを造る。この時、選別からもれたワインをさらに選別して、別の名称のワインを造る。これを「セカンド・ラベル」と言う。
概して樹齢の若い木から造ったワインが中心となるので、比較的軽く、早く飲めるタイプになる。主にGrande Crus Classes格付けシャトーで行われている。

「シャトー・システム」
ボルドーの特有の制度として確立している。
ボルドーでシャトー名をラベルに表示したワインを市場に出すための条件。
・自己の葡萄畑で栽培した葡萄のみを使用する
・自分の醸造所でワインに仕込む
・自分のところで樽貯蔵する
・自分のところで瓶詰めを行う
畑や醸造所の設備などへの条件はありません。

「Generic Wine」
シャトー名のないもので、一般的には、地域・地区・村のAOCの名前が大きくラベルに表示されている。
ボルドーの大手酒商(メーカーやネゴシアン)が、その地区や村の葡萄や樽酒を買い集め、混醸したワインを言う。 当然、他の地区や他の村の葡萄や酒を混ぜることは出来ない。
ワインはその地区や村の性格を反映し、ACの規定に従った一定の水準以上のものである。
AOC上、3種類に分けられる。
ボルドー全域のもの「Bordeaux」
地区のもの「Medocや Graves・・・・」
村のもの「MargauxやSt-Emilion・・・・」 セミ・ゼネリック」とワンランク上の呼び方をする。

2014年6月27日金曜日

フランスワイン 産地とAOC

【フランスワインの産地
産地は「Champagne」「 Alsace」「 Loire」「 Bourgogne」「 Bordeaux」「 Jura Savois」「 Rhone」「 Southwest 」「Provence」「 Languedoc Lussilons」10の地域に分けられ、それぞれが気候と歴史・風土の違いによって、栽培する葡萄品種が違い、性格の異なるワインを生み出している。

【フランスワインの種類



1.AOC ワイン 
1935年に優れた産地のワインを保護、管理することを目的としてAOC(原産地統制呼称法)が制定された。
AOCを名乗るための主な規制は
*その地で収穫された葡萄のみを使用していること
*許可されている葡萄品種であること
*最低アルコール度数の規定
*栽培法等に関する諸規定
*生産過剰による品質低下を防ぐための生産量の制限
*原料葡萄の糖度に関する規定
*醸造法の規定
原産地呼称は
「地方→地区→村→畑」という順序で、単位が狭められていき、区画が小さくなるにつれ規制内容は厳しくなります。そして当然上質になる。
2.Vins de Pays (地酒)
限定された産地の決められた葡萄品種で造られており、産地の個性が有ります。
日本に輸入されるこの種のワインはフランス南部のものが多い。
3. Vins de Table (テーブルワイン)
原産地、原産国の異なるワインをブレンドして造られる。
フランス産のみのワインをブレンドして造ったワインは「Vin de table francais」と表示される。地中海沿岸で大量生産されるワインをブレンドしたものが多い。

AOC(Appellation d'Origine Controlee)について
フランスのワイン生産地には、最も良い土壌、その土壌と気候に最も適した葡萄品種、その品種に最も適した栽培方法や醸造方法を、何世代にもわたって見分けてきた伝統と歴史がある。
ワインの品質と個性は、産地の土壌や気候などの自然条件と、その土地の人々がつちかってきた伝統が結びついたものであるという考えがあって、地理的名称が重視され、AOCという考え方に収斂された。
1935年に国立委員会が設立され、条件をみたしたワインにのみ、その原産地の名称を許可するAOCが法制化された。 AOCの目的は、ワインの産地の名称を法律に基づいて管理し、生産者を保護することにある。他方、産地の名称使用に当たっての厳しい規制は、消費者に対して品質を保証するものにもなっている。
INAO(Institut National des Appellations d'Origine )について
1935年に設立された国立委員会(Comite National)は、1947年に上記名称に改称変更され、頭文字のINAOから「イナオ」と呼ばれている。
主な役割は、フランスにおけるワインとブランデーの原産地名称の保護、及びその名称の新設と統廃合の承認やワインの製造から流通、消費にいたる各段階の監視にある。
出典:ワイン辞典